春ごろから見かけることが多くなるスズメバチ。刺される可能性もあり怖い存在です。

ですが一言にスズメバチと言っても、さまざまな種類がいることはご存じですか?

今回は「クロスズメバチ」に刺された場合の対処法などをご紹介します。

クロスズメバチってどんな蜂?

まずは「クロスズメバチ」って、あまり聞いたことがありませんよね。

実はこんなハチです。

普段よく見かけるスズメバチは「キイロスズメバチ」と言い、オスで18mm~24mmある大きめのハチです。

ですが、クロスズメバチはオスで12mm~14mm、女王蜂でも13mm~15mmしかなくスズメバチの中でもかなり小ぶりなハチです。

色は名前のとおり全体的に黒っぽく、白や黄色の縞模様があります。

 

6月頃から羽化をして飛び回ります。

クロスズメバチは体が小さいため、小型の昆虫・クモ・ハエなど、そのほか動物の死骸なども餌にしています。

また、営巣規模は育室数が10,000を超えることもあり、

スズメバチの中では日本最大です。

クロスズメバチの生息域は?

では、そんなクロスズメバチはどこに生息しているでしょうか。

クロスズメバチは北海道・本州・四国・九州・奄美大島に生息をしていて、スズメバチとしては、

日本での生息域がかなり広い種類になります。

 

ですがその割にはわたしたちはクロスズメバチを、

あまり見かけることがないように思われますよね?

それもそのはず。

クロスズメバチは普段、森林や畑、土中などに営巣を行います。深さは地表から40~50cmあたりです。

 

そのため、わたしたちはあまりその姿を目にする機会がないのです。

ですがクロスズメバチは稀に木の穴や民家の軒下などにも巣を作り、活動をすることもあります。

クロスズメバチの害は?

クロスズメバチは土中にいることが多いため、基本的には巣に近づいたりしなければ刺されることはありません。

ですが、缶ジュースなどを飲んでいる際に、匂いに誘われたクロスズメバチに刺されることがあるので油断は禁物です。

スズメバチの種類ごとの危険度レベル

クロスズメバチは人間の汗や、お弁当などに誘われてくる場合もありますので、もしも近くにクロスズメバチが止まった場合は、焦って強くふり払ったりなどはせず、ゆっくり

そーっと払いましょう。

クロスズメバチを食べられる?!

そんなクロスズメバチですが、実は高級珍味として有名なのです!

長野県・岐阜県などではクロスズメバチは「ヘボ」や「ジバチ」「スガレ」と呼ばれています。

 

そしてクロスズメバチの「蜂の子」は、山間部の貴重なタンパク源として昔から食用されています。

食べ方としては「へぼご飯」と呼ばれる炊き込みご飯や、甘露煮、つくだ煮のほか、バターソテーにしたり、揚げたりとさまざまな調理法で楽しむことができます。

 

また、味はエビに近いと言われ、見た目から想像するほどの苦味やクセはなく淡泊な味なようです。

ですが独特な食感で、ぷちっとした感覚や、シャリシャリした感覚もあるそうです。

 

成虫がまじっている場合は羽の食感に好き嫌いが出るらしく、かなり個人差の出る珍味ですね。

最近ではアミノ酸が多く含まれていることが注目され、サプリメントとしても人気があるそうです。

クロスズメバチの巣の大きさを競うコンテストがある!

食用としても親しまれてきたクロスズメバチですが、各地では「ヘボの巣コンテスト」が開催され

巣の重量が競い合われています。

天然ヘボの巣や、飼育したヘボの巣にわかれて計量。

 

コンテストでは大きさではなく、どれだけクロスズメバチの蜂の子が多く入っているかが重要です。

重たい物になると5㎏を超えるそうで、いかにクロスズメバチの営巣規模が大きいかわかります。

スズメバチの種類ごとの危険度レベル

クロスズメバチには刺されたときは?

スズメバチに刺されると、酷い場合はアラフィラキシーショックを起こし亡くなることもありますが、

クロスズメバチに刺された場合はどうでしょうか。

 

幸いながらクロスズメバチは、スズメバチの中では攻撃性・毒性共にあまり強くありません。

ですが万が一クロスズメバチに刺されてしまった場合、毒を絞りだし冷水で洗い流すなどきちんと応急処置を行ったうえで、痛みや腫れが引かないときは皮膚科を受診することをお勧めします。

クロスズメバチのまとめ

クロスズメバチはふだんあまり見かけることがなく、攻撃性も毒性も弱いスズメバチです。

巣に近づかなければ刺されることはあまりありませんが、人の汗や食べ物、ジュースに近寄ってくる場合があります。

 

その場合は驚かずに、そーっと払いましょう。

もし刺されてしまった場合は、毒を絞り出し冷水で洗い流すなどきちんと処置を行いましょう。

(ライター ミサト)

スズメバチの種類ごとの危険度レベル