皆さんはアリクイという生き物をご存知でしょうか?
鼻が長く特徴的な見た目をしていて、どこか愛らしい姿をしています☆
英名でも『Anteater(アントイーター)』と名付けられていて、名前の通りシロアリなどのアリを好物としている生き物です。
今回はアリクイの生態や特徴など詳しく書いていきたいと思います。
主食をアリとするアリクイ
アリクイの学名は『Vermilingua(蠕虫状の舌)』と言い、ミミズのような粘着性の高い唾液の付いた長い舌を出し入れして蟻塚の中の蟻達を器用に捕食して丸飲みします。
一日に数万匹の蟻を食べるので、獲物を捕獲する時は1分間に150回のペースで舌を出し入れして食べます。
口の構造は、口吻は細長くほとんど開く事が無く歯はほとんど生えていません。
なのでアリクイにとって小さな蟻は食べやすいのかも知れません。
しかし種類によって好き嫌いは大きく異なる様で、小型種は枝などにいる樹上性の昆虫を食べ、大型種は巣を作る地面にいる昆虫を食べるようです。
マズルは細長くなっているので嗅覚が大変発達しており、視力が弱いアリクイにとってこの嗅覚は獲物を探し出すのに大いに役立っています。
また、前脚の鋭い爪は強力で蟻の巣を壊したり、天敵に対しての武器にもなります。
アリクイの生態
アリクイは哺乳綱有毛目アリクイ亜目の総称です。
分布域はメキシコ辺りから南アメリカにかけて広く分布しています。
生活環境は、熱帯雨林やサバンナで生活しており標高の高い場所などにも広く分布しています。
アリクイにはいくつかの種類が存在しますが、大きく分けるとオオアリクイ・ヒメアリクイ・キタコアリクイ・ミナミコアリクイの4種類に分かれます。
オオアリクイの寿命は25年程度で、それ以外の小型アリクイは20年程生きるとされています。
基本的に群れを作って行動する事は無く単独行動をしていますが、子供を持つ雌は子供が親元を離れる時が来るまで共に過ごします。
体長は15㎝~130㎝程で、体重は0.18㎏~40㎏となっています。
アリクイは地上性のものと樹上性のもので違いがあります。
体毛は地上性のものは長いですが、樹上性のものでは短いのが特徴です。
尻尾はどの種類も共通して長く、地上性のものは尻尾に毛がフサフサ生えており物に巻き付けたりする事は出来ませんが、樹上性のものは尻尾にあまり毛は生えていなく木の枝などに巻き付けたりする事が出来ます。
アリクイの威嚇
『アリクイ 威嚇』と検索してもらえれば分かりますが、アリクイが威嚇している時の姿はとても可愛いんですよ!
主に天敵に遭遇した時に威嚇姿勢に入るのですが、自分を大きく見せて相手を怖がらせる為に両手両足を横に大きく広げて仁王立ちします。
元々アリクイは縄張り意識がとても強い生き物なので、敵が少しでも縄張りに入ってこようものなら威嚇体制に入ります。
ただ、人間から見ると一生懸命に威嚇するアリクイの姿は恐いというよりも不思議と可愛く見えてしまうんです♪
その姿を見てみたい方は、日本でもいくつかの動物園でアリクイを展示しているので是非見に行ってみて下さい!
運が良ければ可愛い威嚇している姿が見られるかも知れませんよ☆
アリクイについてのまとめ
今回はアリクイについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
よくよく調べてみると、アリクイの中でも代表的なオオアリクイは現在国際自然保護連合のレッドリストに絶滅危惧種として指定されているようです。
なんでも、森林開発といった環境破壊が原因とされているようですね。
アリクイは大人しい動物で基本的に争いを好まない優しい動物なので、そんな動物が絶滅に追いやられているというのは悲しい話ですね…。
ライターMISAKI