缶詰として昔から馴染みの深いパイナップルですが、近年はカットした生のパイナップルや1個まるまんまのパイナップルが販売されていることも多々あります。
そんなパイナップル、どんなふうになっているか見たことがありますか?
また、パイナップルの花の咲く季節は一体いつ頃なのでしょう?
今回はパイナップルについて詳しくお話していきます。
パイナップルの特徴
パイナップルは熱帯アメリカ原産のパイナップル科の多年草。和名では鳳梨と呼ばれたり、果実をパイナップルと呼び、植物をアナナスと呼ぶこともあります。
原産地はブラジル、パラナ川とパラグアイ川の流域地方で先住民によって果物として栽培化されたものです。
日本へは1830年東京の小笠原諸島・父島に初めて植えられましたが1845年にオランダ船が長崎にもたらしたという記録もあります。
葉は地下茎から剣のような葉が一か所から広がって出る叢生で、葉の縁に棘のある品種と無い品種があり、増殖させるときの苗は葉の付け根の腋芽がはったつした吸芽を用います。
パイナップルの花の季節と旬
パイナップルの花は苗を植えた後、12~18ヵ月すると株の中心部分から花穂が現れます。
日本で栽培されているパイナップルの開花時期は5~9月頃が一般的ですが、本来は特に花の季節が決まっているわけではありません。
花穂は60㎝から長いものでは100㎝に至る花軸が伸び、先端部分に円形の花序がついて約150個の花が咲きます。
花序にらせん状に密生しますが花はがく、花びらとも3枚で、単子葉植物の典型的な姿です。
花弁は肉質で色は白を基調としていて、先端部分が薄紫色を帯びています。
開花後は受粉の有無に寄らずに約6か月で結実します。
一年中手に入るパイナップルですが、沖縄産のパイナップルの旬は7~8月です。完熟した国産のパイナップルは甘みが格別です。
パイナップル栽培
沖縄県での収穫の主な時期は7~9月と11~翌年2月です。
計画的な花芽形成を促し、収穫の調節をしています。
栽培に適していると言われるのは年平均接し20℃以上で降水量が1300㎜内外の熱帯の平地から海抜800mクリアまでの排水の良い肥沃な砂室土壌で、世界生産量の約5割がアジア、残りの5割はアフリカ、北前理科、南アメリカでほぼ均等に分かれています。
世界では約2000種ほどの品種が栽培されていると言われています。
近年で回るようになったスナックパインは台湾が原産のボゴールという品種で、ちぎって簡単に食べることも出来る珍しい品種です。
パイナップルの成分
パイナップルは芳香があり、汁が多い爽やかな酸味と甘みに富んでいます。
生果肉100g中の糖分は10%にもなり、その他カルシウム、カリウム、ビタミンC,ビタミンBも含んでいます。
果汁中にはタンパク質分解酵素ブロメライン等があり、肉類の消化を助けます。
ブロメラインはタンパク質の一種であるゼラチンを分解してしまうので、生の状態のパイナップルを淹れたゼラチンのゼリーは作ることができません。
未熟な果実には多くの酸の他、シュウ酸カルシウムの針状決勝などを含むので食べすぎると校内は荒れ、更に先述のブロメラインの酵素作用によって組織のタンパク質が分解され出血することもあります。
パイナップルの甘みの成分は果実の下部分に多く溜まっていて、さかさまにすることで甘みが果実全体いきわたる為、1個まんまのパイナップルを買ってきた時はさかさまに保管することで美味しく食べることができます。
パイナップルの花言葉
どうしても実の印象が強いパイナップルですが、実はきちんと花言葉も存在しています。
その花言葉は「あなたは完璧です」や「完全無欠」というもの。
パイナップルの大きな果実は多くの果実の塊で出来ています。外側の鱗状の一区画が一個の花の果実で、花言葉のあなたは完璧です、も沢山の果実が一つに結合している様子に由来すると言われています。
(ライター ナオ)