ビタミンCがたっぷりと含まれているキウイ。
ヨーグルトと一緒に食べたり、スムージーに入れたり、キウイは体を元気にしてくれるフルーツの1つでもあります。
スーパーなどでは一年中手に入る果物ですが、実際にキウイはいつ花を咲かせ、実に
キウイの特徴
キウイはマタタビ科マタタビ属に分類される雌雄異株の落葉蔓性植物の果実です。
1906年にニュージーランドが新しい果樹のキウイとして中国原産の品種改良に成功し、1934年頃から商業栽培を開始し世界各国で食べられるようになった果物です。
キウイの名前はニュージーランドのシンボルでもあるキーウィにちなんで1959年に命名されました。
キウイの花の季節
キウイの花は白く、5月頃に咲きます。
キウイは雌雄異株なので雄花と雌花は違うツルに花をつけます。
一見見ただけでは雌雄の違いは判りませんが、よく見ると雌花はめしべの先端部分と子房の部分が発達していて花の中央が白く見えます。放射状に雌しべが広がっている感じ。
一方雄しべの方は真ん中だけが黄色くフサフサして見えます。
雌雄が近くに植えてある場合、自然受粉も可能ですが大きな実をつけようと思ったら雄しべの花粉を人工的に雌しべにつけるようにするのが確実です。
キウイの栽培品種
キウイには多くの栽培品種があり、一般的に流通しています。
ヘイワード種のグリーンキウイの果肉は緑色を呈していて、白色の果心の周囲にゴマ粒ほどの黒いシュシュが放射状に並んでいるのが特徴です。
果実は甘みと爽やかな酸味があるのが特徴です。
ゴールドキウイはニュージーランド産を中心にした品種で果肉が黄色いものもでまわっています。普通のキウイよりも酸味が弱く、甘みが強いのが特徴です。
ニューエメラルド種に分類されるグリーンキウイの中には両生種のものもあります。
レインボーレッドキウイ葉果肉が黄色や緑色で中心部が白く種子の部分が赤いのが特徴です。果皮は無毛で糖度が高く、酸味は抑えられています。
主な産地は福岡県、静岡県、愛媛県です。
耐寒性があり、陶器の最低気温が-10℃程度の地域でも栽培が可能で、山地は温帯から亜熱帯です。
キウイの育て方
キウイの苗の植え付けは春に行います。また、鉢植えの場合植え替えの時期は11~3月です。根詰まりを防ぎ通気を良くするのが目的で通常2~3年に1回は植え替えが必要です。
元肥は庭植えの場合11月に、鉢植えの場合は2月に行います。
追肥をする場合は7月と9月に行い、鉢植えは6月9月が適期です。
元肥、追肥とも化成肥料を用いますが、化学肥料は最小限度に抑え出来るだけ堆肥などの有機物を施すことが大切です。
陽当たりの良い場所に植え、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
庭植えの場合、水はほとんど必要ありませんが夏に酷い日照りが続くような時は水やりが必要です。
家庭菜園でキウイを育てる場合はムようやくでも全く問題なく栽培することができますが、石灰硫黄剤散布などの休眠期の防除は行った方が良いでしょう。
花腐最近病、かいよう病、果実軟腐病等が起こりやすく、花腐細菌病やかいよう病は細菌性の病気で一般の殺菌剤は効きません。
猫とキウイの関係
猫にマタタビは有名ですが、キウイもマタタビ科の植物なので猫の大好物な植物です。
若芽よりも枝にマタタビラクトンという成分が含まれていて、猫が反応しやすくなっています。
マタタビラクトンの他にもネペタラクトン、アクチニジンなどもネコを酔わせる成分ですがいずれも化学構造が似ていて、この物質には同じネコ科のトラやピューマ、ヒョウなども反応するのだそうです。
これらのフェロモンにネコ科の動物が反応する理由は性フェロモンに近いからだと言われています。
(ライター ナオ)