スミレは日本にも自生している花なので、道端などで見かけることも多いですね。

小さな可愛らしい花は、見ていてとても癒されます。

 

ブーケや花束に使われることは少ないですが、押し花にしたり、砂糖漬けにして食べられたりもしています。

そんなとても身近な花ではありますが、意外に知らないことだらけ。

そこで今回は、すみれについて詳しく見ていきたいと思います!

すみれの季節っていつ頃?

すみれは、北海道から屋久島まで、ほぼ日本全土で見られる花です。

生命力が強いので、アスファルトやコンクリートの割れ目からもよく生えていますよね。

私たちにとって、かなり身近な植物の一つです。

あの夏目漱石も、「菫程な小さき人に生まれたし」という句を残しています。

 

小さくひっそりと、けれど逞しく生きているすみれの姿は、夏目漱石ほどの文豪の目にも輝いて見えたということですね。

さて、それではそろそろ季節についての話をしましょう。

みなさんが思い浮かべるすみれの季節はいつですか?

 

多くの人が、暖かな春というイメージを持っているのではないでしょうか。

その通り、すみれの開花時期は3月から5月頃にかけてなので、ちょうど春の初めから終わりまで楽しめる花です。

近頃は秋咲きの品種なども登場していますが、やはりメインの季節は春!

 

「すみれ」は女の子の名前にもよく使われますが、そのうちの多くの人が春生まれなのではないかと思います。

花言葉は「謙虚」や「誠実」。

春の花の名付けでは「さくら」も人気ですが、桜は結構時期が限定されてしまうので、個人的にはすみれがおすすめです。

すみれってこんな花!

すみれの季節について分かったところで、ここからはもっとすみれについて詳しく見ていきましょう!

意外な一面がたくさんあります。

名前の由来は「墨入れ」!?

素敵な響きの名前ですが、じつはその由来は「墨入れ」から来ていると言われています。

墨入れとは墨を入れる壺のことで、花がその形に似ていることが由来なんだそうです。

花はとても可愛いのに、墨入れって…。

この由来を知ってしまうと、可愛さが半減してしまうような気が…。

種類は450種以上!

すみれはとても種類の多い植物で、その数なんと450種!

しかも450種のうち、60種が日本で自生しているんですよ。

さらにそれに変種や雑種などを含めると200種以上という説も。

紫以外のカラーもある

「すみれ色」と言えば青みがかった紫色を想像しますが、じつは紫以外にもカラーバリエーションはあります。

白、ピンク、黄色など、とてもカラフルなものもたくさん。

料理にも使える

食用としては「すみれの砂糖漬け」などが有名ですが、他にも山菜として様々な料理として食べられます。

天ぷら、おひたし、和え物、酢の物、お吸い物など、一般的な山菜と同じような料理にできるんですよ。

 

ただし、園芸店や花屋さんで売られているものは農薬などの心配があるので、食べないほうがいいでしょう。

食べる場合は、自分で無農薬で育てたものにしてください。

 

また、種と根には有毒成分が含まれているので、絶対に食べないように!

中毒を起こすと、嘔吐や麻痺などの症状が表れることがあるそうです。

近縁種であるニオイスミレやパンジーなども有毒成分があるので、気を付けてください。

すみれについてのまとめ

すみれはとても身近で、ありふれた花です。

花が咲いているのを見かけると、「ああ、もう春だなぁ」という気分になりますね。

 

あまりにも身近にありすぎて見過ごしてしまうことも多いでしょうが、もしその姿を見かけたら、ふと足を止めて観察してみるのもいいかもしれません。

改めてその魅力を再認識したり、新たな発見があるかもしれませんよ。

(ライター もんぷち)