桃の花は春の訪れを感じるものの一つですね。

美しく可愛らしいピンク色の花は見ているだけで優しい気持ちにさせてくれます。

 

日本では桃の花は雛祭りで、女の子の健やかな成長を願って飾られたりしますね。

夏になると甘くて美味しい実を付けて、人々の目だけでなく味覚も喜ばせてくれます☆

今回はそんな桃の花の花言葉と生態、そして咲く時期について紹介していきたいと思います。

桃の花言葉と神話

桃の花言葉は「私は貴方のとりこ」「チャーミング」「気立ての良さ」「恋の虜」などの意味が込められています。

フランスの花言葉では、春に咲く花は冬の寒さに耐える力がある事から「辛抱・忍耐」や桃が持つ魅力的な所から「貴方を見れば見るほど私は貴方が好きになる」と言われています。

ドイツの花言葉では、「私は貴方の愛を捕らえる事が出来る」などの女性的な花言葉が当てはめられています。

基本的に甘い言葉が由来になっているのですが、一方中国では桃の木は邪気を祓う神聖な木として扱われているんです。

中国では、桃の花の明るさが冬の暗い雰囲気を追い払ってくれて、桃の花の甘い香りが寄って来る邪気さえも追い払うと考えられています。

 

桃の実も私達にとっては果物の一つですが、中国では「不老長寿の実」として大切に扱われていたそうです。

現在でも中国では、お祝い事などがあると必ず桃の形の饅頭を食べる習慣があるそうです。

日本には桃にまつわる神話があり、イザナミとイザナギの物語で桃が出てきます。

 

イザナギは死んでしまったイザナミを取り戻す為に黄泉の国に向かいます。

イザナギはイザナミとの約束を破り、振り返って彼女の姿を見てしまいます。

そこにはウジが沸き雷に囲まれたイザナミの姿がありました。

 

その恐ろしい光景を見たイザナギは逃げようと走り出しますが、イザナミの命により黄泉の鬼女は彼を追いかけます。

そんな時に、イザナギは桃の実を投げて命からがら鬼女から逃げ出したと言われています。

この功績から桃の実は神の名前である「オオカムズミノミコト」と付けられたと言われています。

桃の生態と季節

桃の生態は、バラ科サクラ属に属する植物です。

原産地は、福島県・山梨県・長野県などの降水量の少ない盆地になります。

 

海外では、中国・アメリカ・イタリアなどが主な原産地となっています。

食用と観賞用の二種類があり、世界各地で栽培されています。

未成熟な果実や種子にはアミグダリンという青酸配糖体が含まれているそうです。

 

開花時期は3月下旬~4月上旬に掛けてです。

基本的には淡い紅色のものがほとんどですが、中には白色から濃紅色まで様々な色のものがあります。

五弁または多重弁で多くの雄しべを持っているのが特徴です。

花柄は短く、枝に直接着生しているように見えます。

桃の葉は花よりやや遅れて茂り、幅5㎝長さ15㎝程の細長い形をしていて、緑は粗い鋸歯状になっています。

桃の葉はあせもや皮膚炎に効くとされています。

 

桃の実が実り始めるのは7月から8月に掛けてで、果実は赤みが掛かった白色の薄い皮に包まれているのが特徴です。

実には水分や糖分やカリウムなどが多く含まれています。

桃のサイクルを簡単に纏めると、花が咲いた後に少し遅れて葉が咲き、花が枯れた後は実を付けるといった感じです。

 

桃の季節は短期間で実が実っても賞味期限が短いので、桃を楽しめるのはあっという間ですが、一度見るとあの美しさは忘れられないですよね。

今年もそろそろ桃の開花時期が近づいてきました!

皆さん桃の花の鑑賞を楽しみましょうね♪

桃についてのまとめ

今回は桃について紹介しましたが如何でしたでしょうか?

桃は国によって扱い方や花言葉が違ってくるので、興味があれば調べてみて下さいね。

ライターMISAKI