やわらかく波打つ花弁が可愛らしい「スイートピー」。
花束やアレンジメントにも人気があります。
花のイメージから、何となく暖かい季節の花なのかなという感じはしますが、実際のところどうなのでしょうか?
卒業式シーズンの花束でよく見かける気がするのですが…。
今回はそんなスイートピーの季節や、生態に関する豆知識について見ていきましょう!
スイートピーの季節っていつ頃?
スイートピーは元々イタリアが原産であり、比較的温暖な気候を好む花です。
そのため花の最盛期も暖かくなり始める4月から6月頃にかけて。
スイートピーの花言葉には「門出」や「さようなら」「私を覚えていて」という意味があることから、卒業式の花束などによく使われていますね。
花の形が蝶に似ているので、蝶が羽ばたく様子から門出などを意味する花言葉が付けられたと言われています。
俳句でもやはり「春」の季語として使われていているので、スイートピーの季節は春!
しかし、園芸店などでは一年中見かけることができるのですが、それはなぜなのでしょうか?
実はスイートピーは品種によって、春咲き、夏咲き、冬咲きの品種があるのです。
しかも大抵は一年草なのですが、中には多年草として毎年花が楽しめる品種も。
というわけで、すべてを合わせるとほぼ一年中、スイートピーの花を楽しめるというわけなんです。
スイートピーってこんな花!
切り花やブーケではよく見かけるスイートピーですが、鉢植えなどで見かけることは、そう多くありません。
一体どんな植物なのか、その全体像を知っている人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、スイートピーがどんな植物なのか見ていきたいと思います。
マメ科の植物
意外にもスイートピーはマメ科の植物。
和名では「ジャコウエンドウ」や「カオリエンドウ」などと呼ばれています。
良い香りがするエンドウ豆に似た植物ってことですね。
確かに、そう言われれば花の感じがエンドウ豆なんかと似ていますね!
他のマメ科の植物と同様に蔓を支柱に絡ませながら、じつに3~4mまで茎を伸ばす品種もあります。
名前の由来も「Sweet(スイート・甘い香り)Pea(ピー・豆)」から来ているそうです。
豆には毒がある
マメ科の植物なので当然「豆」ができるわけですが…絶対に食べてはいけません。
豆には有毒成分が含まれており、危険です!
少量ならばさほど影響はないようですが、大量に摂取すると最悪の場合下半身まひを引き起こす可能性もあるので、気を付けましょう。
体の小さな動物や子供には少量でも影響が出ることも考えられるので、ペットや小さいお子様がいる場合は特に注意してください。
豆は本当にエンドウ豆みたいで、一見美味しく食べられそうなんですけどね…。
味については少し気になります。
豊富なカラーバリエーション
スイートピーと言えば淡いピンク色を思い浮かべる人が多いでしょうが(または有名な歌から「赤いスイートピー」も多そうですね)、カラーバリエーションはとても豊富なんです。
ピンク、白、黄色、オレンジ、紫、赤などがありますが、どれも鮮やかで美しい…!
現在品種は100種以上あり、新しい品種もどんどん作られています。
スイートピーについてのまとめ
とても可憐な花を咲かせるスイートピーは、春のイメージにピッタリの花です。
しかしその見た目とは裏腹に、豆には毒が含まれているので、気を付けなければなりません。
とは言え、なかなかスイートピーの豆を食べようなんていう猛者はいないでしょうし、普通に花を楽しむ分にはなんの害もありません。
鉢植え、ガーデニング、ブーケ、アレンジメントなど様々な形で楽しむことができる素晴らしい花です。
贈り物にも最適なので、何かの機会にはぜひスイートピーを贈ってみましょう!
(ライター もんぷち)