甘くて美味しい果物「あけび」って知っていますか?

八百屋さんではあまり見かけることはありませんが、山になっているものを取って食べたことがある方もいると思います。

 

そんなあけびの旬の季節はいつ頃でしょうか?

あけびの特徴と、あけびの旬の季節について詳しく調査していきたいと思います。

あけびとは?

「あけび(木通、通草)」とは、アケビ科アケビ属のつる性植物です。

あけびの原産は東アジアで、日本では全国の山で自生しています。

日本の山に自生しているあけびは「アケビ」「ミツバアケビ」「ゴヨウアケビ」です。

あけびの名前は、実が熟して割れたあけびの形が人の「あくび」に似ていることから「あくび→あけび」になったそうです。

もしくは、あけびの実は熟してくるとぱっくり口をあけたようになるので、「開け実(あけみ)→あけび」になったそうです。

 

あけびはムベと間違われることがあります。

ムベは皮が赤紫色をしていて、実が熟しても割れません。

あけびの特徴

あけびの茎はツルになって他のものに巻きつきます。

あけびの葉っぱは楕円形の5枚の葉っぱがくっ付いています。

 

あけびの花は4~5月に咲きます。

ハエ類があけびの受粉をお手伝いしてくれるそうですよ。

あけびの実は6~10cmほどの長い卵のような形をしています。

 

紫色で、実の中には白いゼリーのような果肉と種が入っています。

ミツバアケビは紫色ではなく黄土色の実がなります。

ゴヨウアケビの実は、どのあけびよりも甘いです。

あけびの旬の時期はいつ頃?

あけびの旬の時期は「秋」です!

あけびは9~10月頃に食べることができますよ。

日本ではあけびの約9割が山形県産です。

あけびの実は熟すと皮がぱっくりと割れて、中の果肉や種が見えます。

このあけびが食べごろになります。

 

あけびの実は皮も果肉も食べることができます。

黒い種は食べられないので、取り出しましょう。

美味しいあけびの選び方は、まずあけびの表面が綺麗な紫色であることです。

 

変色や傷などがない実を選びましょう。

また、割れたあけびの中の果肉が乾いていないものにしましょう。

あけびの栄養と効能

あけびにはみかんの2倍のビタミンが含まれています。

その他に葉酸とカリウムもたくさん含まれています。

 

あけびに含まれるビタミンは美肌効果があります。

また、風邪の予防にもなるんですよ。

葉酸は貧血予防になりますし、カリウムは高血圧の予防になります。

 

あけびのつるは利尿や通乳、排膿作用があるので、生薬として使われています。

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などの漢方に使われています。

あけびは栄養価が高く、生薬としても効果があります。

あけびの美味しい食べ方

あけびは果肉も皮も食べられます。

甘くてとっても美味しいですが、調理しても美味しいんですよ。

 

あけびの皮を使って肉詰めにしたり、果肉と皮を味噌炒めにしてみたり、あけびの皮を天ぷらにしたりとたくさんのレパートリーがあります。

春頃のあけびの若菜は、おひたしやあけび茶として食されます。

あけびはあまり日持ちしません。

 

特に、割れたあけびはすぐ食べたほうが美味しいです。

あけびの実がまだ割れてない場合は、ラップで包んで冷蔵庫で保管しましょう。

あけびの旬の時期はいつ頃なのか まとめ

あけびの特徴と、あけびの旬の時期について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

あけびの旬の時期は「秋」です。

 

あけびの実がぱっくりと割れたときがあけびの食べごろです。

あけびは色々な食べ方があるので、色々な料理を作ってみると楽しいですね。

(ライター 雲呑)