大きくて、食べたときのみずみずしさが美味しい「梨」

スーパーなどではたくさんの種類の梨が販売されていますが、梨が美味しく食べられる旬の季節はいつ頃なのでしょうか?

梨の特徴と、梨の旬の季節について詳しく紹介していきたいと思います。

梨とは?

「梨(なし)」とは、バラ科ナシ属の植物で、果実のことです。

梨は中国が原産で、日本では弥生時代から食べられています。

世界中で栽培されている梨は「和梨(日本梨)」、「中国梨」、「洋梨」です。

梨は落葉高木です。

 

15メートルぐらいの高さで、葉っぱは卵形で12センチぐらいの大きさです。

花は4月に咲き、白色の花びらが5枚あります。

黄緑色や黄褐色の実がなります。

梨の名前の由来

梨の名前の由来はいくつかの諸説があります。

  • 梨の中心部の酸味が強いことから「中酸(なす)→梨(なし)」
  • 梨の果肉が白いので「中白(なかしろ)」または「色なし」
  • 風があると梨の実は実らないので「風なし」
  • 「甘し(あまし)」や「性白実(ねしろみ)」
  • 漢語の「梨子(らいし)」を転じたもの

英語で梨は多くの呼び名があります。

  • 「Apple pear」→りんごの形に似ているので。
  • 「Sand pear」→砂のようにシャリシャリとした食感なので。
  • 「Nashi pear」→日本語から。

梨の旬の季節はいつ頃?

梨の旬の季節は「夏~秋」です。

梨の品種によって旬の季節が変わります。

新水

君塚早生に菊水を交配させた梨です。

梨のなかで一番最初に旬を迎えます。

 

梨の大きさは250グラムぐらいの小ぶりです。

新水は7月下旬~8月中旬が旬です。

幸水

菊水と早生幸蔵を交配させた梨です。

日本で一番生産量の多い品種です。

 

梨のなかでは300グラムぐらいの小ぶりです。

果肉が柔らかくて、ジューシーで、とっても甘いです。

幸水は7~9月までが旬で、8月に出荷の最盛期を迎えます。

豊水

豊水は栃木と福島で多く生産されています。

幸水に次いで生産量が多く、400グラムぐらいの大きさです。

 

果肉が柔らかくて、ジューシーで、とっても甘いのですが、ほどよい酸味もあります。

豊水は8~10月が旬です。

二十世紀

二十世紀は鳥取県のブランド梨です。

300グラムぐらいの大きさで、皮が綺麗な黄緑色をしています。

果肉は歯ごたえがあり、爽やかな酸味と程よい甘さがあります。

二十世紀は8~10月頃が旬です。

愛宕

梨のなかで一番大きい愛宕は、1~1.5キロぐらいの重さがあります。

昭和初期に誕生した品種です。

 

果肉は柔らかくて、ジューシーで、爽やかな酸味と程よい甘さがあります。

愛宕は11月下旬が旬になります。

晩三吉

晩三吉は長期貯蔵できる日持ちがする梨です。

700グラムぐらいの大きさで、酸味が強めでさっぱりとした甘みがあります。

10月下旬~11月上旬に収穫され、3月まで出回ります。

美味しい梨の選び方

美味しい梨の選び方は、形が良くて皮に張りがあるものを選びましょう。

皮に色むらが無く、重みがあり、お尻の部分が広くて、ふっくらとしているものが良いです。。

豊水などの茶色い梨は適度に赤みがあるものを、二十世紀などの緑色の梨は少し黄色っぽいものが美味しいですよ。

梨の旬の季節はいつ頃なのかについてのまとめ

梨の特徴と、梨の旬の季節について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

梨の旬の季節は「夏~秋」です。

 

梨の品種によって、旬の季節が変わります。

日本で一番生産数の多い「幸水」は、7~9月が旬の時期になります。

梨には色々な品種があり、甘みや食感が違うので、色々食べ比べしてみるとよさそうですね。

(ライター 雲呑)