一つ一つの花はとても小さいのに、花束ではなくてはならないほどの存在感を放つかすみ草。

その可憐で控えめな様子は日本人の好きな花の1つでもあります。

そんなかすみ草、一年中花屋さんなどでは見かけますが、一体本当の花の季節はいつなのでしょう?

かすみ草の特徴

かすみ草はカスミソウ属に分類されます。

カスミソウ属の植物は地中海沿岸からアジアにかけて広く125種類ほどが分布し、そのなかでかすみ草は一年草の草丈が1mほどにもなる白い大輪の花を無数に咲かせます。

かすみ草の種類

かすみ草の園芸品種も実は沢山あります。パッと見るとその違いはあまりわかりませんが、微妙な色の違いや、花弁の形など、多種多様です。

100~150種類ほどの品種があると言われるかすみ草ですが、日本で見られるのは大きく3種類に分類されます。

 

一般的な一年草のかすみ草はカスミソウと言われるもの、そして八重咲の宿根カスミソウは花束によく使われる種類で通年を通してみるのがこのタイプです。

矮性のカスミソウは逸出して野生化したもので、ヨーロッパが原産の比較的新しい品種です。

宿根カスミソウは切り花ように使われるカスミソウで、草丈が1m近く育つ高性種です。

 

宿根カスミソウの中のフェスティバルシリーズは草丈が30~40㎝と低く、花壇や鉢に適するタイプで、平地の暑い夏では花が咲きにくい品種です。

同じく宿根カスミソウのフェアリーは切り花用に栽培され、パニクラータ種の中でも最もよく知られた八重咲品種です。

レッド・シーは宿根カスミソウの品種の中で、珍しいピンクの八重咲品種で、基本種の花色は色であることから、ピンクの花を咲かせる他種との交配によって作られたと考えられています。

かすみ草の花の季節

かすみ草の花の季節は5~9月です

ちなみに俳句や短歌の季語の世界ではかすみ草は夏の季語になります。

かすみ草の育て方

かすみ草は育てるには種を9~10月に撒きます。

覆土はバーミキュライトの細種を使い、種が少し見える程度にごく薄く覆土します。

10~11月に芽を出し、本葉が4~5枚になったら、株を植え付けます。

鉢植えは風通しの良い日向で管理し、加湿を嫌うので、高温期の長雨には当てないように注意しましょう。庭植えでも水はけの良い、日向を選んで植えましょう。

水やりは表面の土が乾いたら、たっぷりと与えるようにします。

乾燥には強いですが、加湿は根腐れの原因にもなるので、十分に気をつけましょう。

 

庭植えの場合は水やりは必要ありません。

鉢植えの場合は10~11月と3~5月に、緩効性化成肥料と液肥を定期的に与えるようにします。

 

庭植えの場合は同じ時期に緩効性肥料を定期的に与えます。

立ち枯れ病やアブラムシ、ハダニなどの病害虫には注意が必要です。

 

6~7月、9~3月の幼苗期、梅雨期に過失にすると多発しますので、乾かし気味に管理して発生を抑えるようにしましょう。

4~10月の間はハダニやアブラムシが発生します。見つけ次第防除が必要です。

かすみ草の花言葉とプレゼントしたい花束

かすみ草の花言葉は7つほどあります。

「無邪気」「思えば思われる」「幸福」「柔らかな心」「夢見心地」「感謝」「永遠の愛」

どれもがプレゼントするにはふさわしい花言葉ですが、ブーケや花束にするときに、他の花と組みあわせて、その花の花言葉と一緒にプレゼントすると更に素敵なプレゼントになることは間違いありません。

 

いくつか、花束の例をご紹介します。

例えば、「無邪気」という花言葉と一緒に「あどけなさ」というフリージアを合わせるのはいかがでしょう?子供へのプレゼントとしても良いかもしれません。

「思えば思われる」という花言葉はコスモスと一緒の花束にして、「乙女の真心」なんていうのも良いかもしれません。

(ライター ナオ)