クロッカスはヨーロッパで「幸福の使者」と呼ばれているそうです。

春の訪れと共に、幸せを運んでくれるクロッカスはどんな花を咲かせるのでしょうか?

クロッカスはどんな花が咲くのか、魅力と共に紹介していきます。

クロッカスとは?

「Crocus(クロッカス)」とは、アヤメ科の球根植物です。

原産地は地中海沿岸から小アジア、ヨーロッパ南部です。

野生では約80種類のクロッカスが自生しています。

クロッカスは雌しべが糸のように長く伸びるので、ギリシャ語の「croke(糸)」から名前が付けられました。

ギリシア神話に登場するクロッカスという美少年の名前であるともいわれています。

 

クロッカスとサフランは同じ種類なので、とてもよく似ています。

春に花を咲かせるのがクロッカスで、秋に花を咲かせるのがサフランです。

サフランは薬やスパイスとして用いられますが、クロッカスは観賞用です。

 

実は、クロッカスの球根は茎なんです。

球根から線状の葉を出します。

葉の間からクロッカスの蕾が伸びてきて花が咲きます。

クロッカスの球根は直径4センチぐらいで、鉢植えや花壇に植えて育てます。

水栽培もできます。

クロッカスはどんな花を咲かせるの?

クロッカスの大きさは背丈が8~15センチで、花の大きさは5~10センチです。

花は土の上スレスレのところに咲きます。

 

6枚の花びらは、ラッパのような、コップのような形で、上向きに咲きます。

花は1~2週間咲いていますが、日が当たると花が開き、夕方には萎みます。

曇りの日も花は萎んでいます。

 

クロッカスの花の色は、紫、白、黄色などがあり、寒咲きと春咲きに分かれます。

クロッカスには色々な品種があるので、花の大きさや形、色、開花時期などがそれぞれ違います。

クロッカスの開花時期の異なる品種を選んで寄せ植えにすると、長く楽しむことができますよ。

クロッカスの品種

ここではクロッカスの品種を一部紹介します。

クロッカス ピックウィック

紫色と薄い灰かかった白色のストライプのような絞り模様の花です。

花の形はコロンとしていてとってもキュートです。

3~4月に花が咲きます。

クロッカス フラワーレコード

青紫色の花で光沢がかかっているように見えます。

とっても色鮮やかで、かっこいいです。

クロッカス ギール

別名「花サフラン」とも言います。

花の大きさは小ぶりですが、明るい黄色の花を咲かせます。

マンモス イエロー

明るいオレンジ色や黄色の花を咲かせます。

鮮やかで元気いっぱいのクロッカスです。

2~3月に花が咲きます。

クロッカス ジャンヌ・ダルク

大輪の花で、とても美しい白色の花を咲かせます。

名の通り、ジャンヌダルクのように美しくて強いクロッカスです。

3~4月に花が咲きます。

クロッカス クリサントゥス・レディーキラー

白色の花びらに紫色の花脈があります。

雌しべは黄色です。

2~3月に花が咲きます。

クロッカスを育てるポイント

クロッカスの球根は10~11月の秋頃に植えましょう。

2センチぐらいの土が球根にかぶれば良いです。

 

日光が好きなので、日当たりの良いところに置いてあげましょう。

クロッカスは耐寒性もあり丈夫なので、植えっぱなしにしていても育ちます(笑)

 

注意することは、花に水をかけてしまうと花びらが痛んでしまいます。

水やりをする時の水は、土にかけてあげましょう。

クロッカスについてのまとめ

クロッカスはどんな花が咲くのか解りましたか?

クロッカスは6枚の花びらをラッパのように咲かせます。

 

クロッカスは植えっぱなしでも良いといわれるぐらい初心者でも育てやすいので、興味のある方は是非球根から育ててみてください。

可愛くて綺麗な花を咲かせてくれますよ。

(ライター 雲呑)