ねばねばとした食感が特徴的なオクラ。
夏にスタミナをつけるには最適な食材のオクラですが、オクラの一番美味しい旬の時期をご存知でしょうか?
今回はオクラについて詳しくお話していきます。
オクラの特徴
オクラはアオイ科トロロアオイ属の植物で原産地はアフリカ北東部で、古代エジプトで栽培されていたと言われています。
原産地や熱帯では多年佐生で何年も繰り返して果実をつけますが、日本では冬越しが出来ないので一年草です。
短期間で50㎝~2mほどに生長し、15~30㎝の大きさの掌状の葉をつけます。
オクラの花の季節と旬
黄色に中央が赤色のトロロアオイに非常に似た大きな花を咲かせます。
開花は夜から早朝にかけてで、昼にはしぼんでしまい、開花後緑色もしくは赤い果皮で長さ5~30㎝の先の尖った形の五稜の果実をつけ、表面に短毛が生えており収穫適期のものでも肉眼では確認できないほどに細くて鋭いトゲを有することがあります。
日本国内においてオクラの花は4~5月にかけて次々と咲き、実の旬の時期は6~8月になります。
1年中流通していますが、そのほとんどはタイなどの南国からの輸入品です。
日本でオクラの生産量が多いのは鹿児島、高知、沖縄などの南国ですが関東地域では群馬県が比較的多く生産しています。
オクラの種類
オクラは一般的に10㎝くらいの長さになり、断面が星型です。これを角オクラと言い、五角オクラが主流ですが、他にも六角形や八角形の品種もあります。
アーリーファイブは実の色が濃く、そろいの良い五角オクラで、極早生種で初期から沢山収穫でき、イボ果や曲がり果の発生が少なく、肉質が和らかくて食味の良い品種です。
ベターファイブは極早生種の豊産型でイボ果や曲がりの果の発生が少ないのが特徴です。葉も小さ目で背丈もそれほど高くはならず育てやすいので家庭菜園などでも人気の品種です。
他にも平城グリーンやダビデの星等があります。
これに対して沖縄や八丈島などの島オクラは長さが20㎝以上もあり、断面もあまり角がない丸オクラと言われる品種です。角オクラと比べると果肉は柔らかく、大きくなっても硬くなりにくいのが特徴です。
エメラルドは角のない丸オクラで肉質が特に柔らかくて食味も良く、15㎝程度の長さまで美味しく食べられます。草勢も強めで栽培しやすいので家庭菜園に向いています。
丸みちゃんは爽やかな緑色をした丸オクラです。莢は柔らかくて硬くなりにくく、15~18㎝くらいで収穫するタイプで家庭菜園で人気がある品種です。
赤紫色のオクラもありますが加熱すると緑色になります。
赤オクラにはいくつかの品種があります。ベニーやレッドさん、島の恋等が代表的な品種です。
ベニーは実が7~8㎝程になり家庭菜園にもおすすめの品種です。
赤オクラの色の特徴を生かした料理をするのなら、表面の毛をしっかりと擦って落とし、薄くスライスするか刻んで食べるようにします。盛り付けた時に綺麗な赤色が可愛くポイントになります。
その他花オクラという花びらを食用にする品種もあります。
花には水戸同じように粘りがあり、生のままでサラダにしたり、天ぷらなどにしても美味しく食べることができます。
更に花を観賞にする観賞用のオクラなどもあります。
オクラの栄養素
オクラには、ペクチン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB1、B2、C、カロテンが含まれています。
ペクチンは成長作用や血糖値を押さえる効果やコレステロールを減らす効果があると言われています。ねばねばとしたオクラ特有の物質がこのペクチンの正体です。
オクラは低温に弱いのでポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で2日程度保存ができます。すぐに使えない場合は茹でてから冷凍庫で保存するようにしましょう。
(ライター ナオ)