子供達にもどこか馴染みのある形のマーガレット。
花といえば、チューリップとヒマワリと、後は知らず知らずのうちに描いているのはマーガレットかもしれません。
好き、嫌い、好き、嫌いと一枚一枚葉をとっていく恋占いなどに使われるのもマーガレットの花です。
私たちの生活にはとても馴染みの深い花になっているマーガレットについて詳しく紹介していきます。
マーガレットの特徴
マーガレットはキク科の半耐寒性多年草で、和名はモクシュンギクと言います。
鑑賞用の園芸植物として主に温室やビニールハウスで栽培されます。
原産はカナリア諸島で17世紀に欧州に渡り、日本へは明治時代末期に伝わり大正時代から幅広く栽培されるようになりました。
草丈は60㎝~1mほどになります。
マーガレットの花の季節
マーガレットの花は白い可憐な花で、中興の管状花は黄色です。花径は5㎝程で次々に花を咲かせます。
花の季節は11~7月にかけてで、白色の一重咲きが一般的ですが、黄色やピンク色の八重咲や丁字咲きのものもあります。
夏は冷涼な寒冷地では夏の花付きが抜群です。
マーガレットの種類
サマーメロディーは鉢花として出回る八重咲の品種で流通量が多く、ピンクのグラデーションが美しい品種です。
チェルシーガールは糸のような極端に細い葉を持つ品種です。原種のグラシレに非常に似ていて立ち性で分岐しにくいのが特徴です。
サンダーリップルは鉢植えの向きの早生品種で分岐性が良く、コンパクトにまとまり暑さに強い品種です。
キュ―デルスタートは丁字咲き品種で時期や株の状態によって花形が変化して一重になることもあります。
ウォーターメロン葉赤い花びらのマーガレットで、真っ赤な、薄い赤色などの色の違いがいくつかある一重咲きの品種です。
ドリームテトラは長崎県が主な産地のマーガレットです。真っ白でモコモコした小さな花弁が沢山咲いており、花全体が丸く膨らんだ形をしています。1年中出荷されている人気の品種です。
マーガレットの育て方
マーガレットは根詰まりを起こしやすく、毎年植え替えが必要です。
植え替えの適期は3~6月、9~10月です。入手した苗が根詰まりを起こしていることも多いので一回り大きな鉢に植え替えて生育させるようにします。
根鉢を1/3程度崩して植え替えますが、適期意外に植え替える必要がある場合は根鉢をくずしません。
高温多湿を嫌うので上手に夏越しさせるためには水はけのよい用土で植えつけます。また、酸性土を嫌うので用土に苦土石灰を混ぜて酸度を中和します。
植えつけの時に元肥としてリン酸分の多い緩効性肥料を施し、春と秋に置き肥として緩効性肥料を施します。気温の低い11~4月はすぐに吸収される液体肥料を施し、生育の止まる夏は肥料を施しません。
水やりは秋から春の間は表面が乾いたときにたっぷりと与えるようにし、夏は乾かし気味に管理します。
かかりやすい病気は立ち枯れ病で連作したり、30度を超える日が続くと多発しますが、乾かし気味にすると発生しにくくなります。
付きやすい害虫はアブラムシやヨトウムシで展開中の若い葉にアブラムシが発生します。
室内で冬越しさせると気付かないうちに大発生していることもあり、見つけ次第防除することが必要です。
マーガレットの花言葉
マーガレットの花言葉は心に秘めた愛、貞節、誠実、真実、恋を占うといったものです。
恋を占うは花びらを一枚一枚ちぎっていく恋占いに使われる花に由来します。
貞節、誠実、真実の友情は清楚な雰囲気の花の印象からきていると言われています。
心に秘めた愛は相手に気づかれない思いを占う役割を担っているところからきています
(ライター ナオ)