低い鼻に丸っこい顔、そしてつぶらな瞳が可愛いと人気の「カワウソ」。
ペットにして家で飼いたいくらい、可愛いですよね。
彼らは水辺の生き物ですが、見た目はイタチとよく似ています。
今回は、カワウソはイタチの仲間なのか、そしてどんな生態の生き物なのかということについて、まとめていきたいと思います。
カワウソの生態
まずは「イタチの仲間なのか?」という疑問についての答え合わせをしましょう。
カワウソは「食肉目イタチ科カワウソ亜科」に分類される動物。
…ということは、イタチの仲間と言うことですね!
日本では野生のカワウソは絶滅したとされているので、日常生活の中で見間違うことはまずないかと思いますが…その違いについてはまた次で詳しく見ていきましょう。
カワウソにはいくつかの種類がありますが、日本で最もメジャーなのは「コツメカワウソ」。
最も小型の種類で、ペットとしての飼育が可能なことから、メディアでもよく取り上げられており人気ですね。
逆に最も大型なのは、「オオカワウソ」。
ブラジルなど南アメリカに生息しており、その体長はなんと80~150㎝!
尻尾も含めた全長は2mを超えることもあり、体重は20~30kg。
別名「川のオオカミ」とも呼ばれており、ピラニアやワニですら捕食対象とするそうです。
強い!
大きさの違いはあれど、彼らはみな胴長短足で水中生活に適した体型をしています。
あの丸っこい可愛らしい顔も、目・耳・鼻を同時に水上に出して外の様子をうかがえるようにするための進化。
先ほどオオカワウソはピラニアやワニも捕食すると書きましたが、他種類のカワウソも肉食性であり、ザリガニ、カエル、魚を骨までバリバリかみ砕いて食べます。
野生では群れで生活をしており、チームワークを駆使して獲物を捕獲することも。
きっとターゲットにされたら、人間だってひとたまりもないでしょう…。
ボートに乗っている人間を襲う「人食いカワウソ」なんて話もありますし(真偽のほどはわかりませんが)、可愛いからと侮ってはいけないということですね。
カワウソとイタチの違い
日本にはかつてニホンカワウソという種類が生息していましたが、現在では絶滅したとされています。
しかし時折目撃情報が出ることもあり、もしかするとまだ絶滅せずに生き残っている個体がいるかもしれません!
でもそれはよく似たイタチと見間違えたのかもしれない…。
そんな時にきちんと見分けられるようにするために、イタチとの違いについても知っておいて損はありません!
耳の位置と形
イタチの耳に比べ、カワウソの耳は小さく、そして目の位置と同じ高さにあります。
これは上でも書いたように、水中生活において水上の様子を確認しやすいようにするための進化です。
生息場所
カワウソは水辺の生き物であり、水辺を大きく離れた場所には生息しません。
一方イタチは山奥などにも生息しているので、見かけたのが水辺の近くでなければそれはイタチです。
なお、イタチは泳ぐこともできるので、「川で泳いでいる=カワウソ」というわけではないので注意。
水かきの有無
カワウソは水中生活に適応するため、指の間に水かきが発達しています。
捕まえて直接水かきを確認することは出来ないので、足あとがあればそれを参考にするのも一つの手です。
カワウソについてのまとめ
私たちが良く知っているのは、小さくて可愛らしい姿だけですが、じつは種類によって様々な特徴があることがわかりましたね。
カワウソ人気のおかげか、以前よりもペットショップや動物園など身近なところで見られる機会も増えたように思います。
ぜひ一度、じっくりとカワウソを観察してみてください。
(ライター もんぷち)