ヨタヨタ ヨタヨタと歩くペンギン。

どこかユーモラスなペンギンは子供たちにも大人気!

彼らの寿命は一体どれくらいなのかご存知ですか?

ペンギンの特徴と生態

ペンギンは鳥鋼ペンギン目に属する総称。

主に南半球に生息する海鳥であり、飛ぶことはできません。

繁殖は主に南極大陸や南極半島、南アメリカ、アフリカ南部、オーストラリア、ニュージーランド等。

ペンギンは現在6属19種ですが、化石からかつてはもっと多くの種類が存在したことがわかっています。

 

体長は最小種がコビトペンギンの40㎝、最大種はコウテイペンギンの130㎝ほど、既に絶滅してしまったジャイアントペンギンやノルデンショルトジャイアントペンギンは更に大型だったようです。

 

陸上ではフリッパーと呼ばれる羽をばたつかせながら歩く姿が良く知られていますが、氷の上や砂浜では腹這いになって滑ることも多く、海中では翼を羽ばたかせて泳ぎます。

ペンギンの中で最も速く水中を泳ぐのはジェンツーペンギンで最大36㎞/h。

イルカのように貝面でジャンプすることもあり、水中から陸地に上がるときは一度深く潜ってから勢いをつけて跳び上がることもあります。

食性は肉食で魚類や甲殻類、頭足類などを海中で捕食します。

 

天敵はシャチやヒョウアザラシ、サメなど。

繁殖は春から夏にかけて陸上で行い、卵は1~3個を産み、オスとメスで抱卵をします。

 

コウテイペンギンは-60℃に達する南極大陸で繁殖し、ある程度成長したヒナ同士で集まり、託児所のようなものを形成します。

羽毛が抜け替わる時期には海には入らず、絶食状態で陸上にとどまる種もいます。

人間とペンギンのかかわり

過去には脂肪から摂れる油や肉を採取する為にペンギンを捕獲していた時代があったようですが、20世紀に入ってからは捕獲も限られ、現在では資源目的の捕獲は行われておらず、水族館や動物園などでの役割が多いようです。

 

ペンギンの寿命

ペンギンの寿命は20年前後と言われています。

正確な追跡は難しいのですが、一般に知られているところでは、アデリーペンギンが20歳、キガシラペンギンが19歳、コガタペンギンが17歳と、いうのが野生下でのペンギンの寿命のようです。

飼育下では日本の長崎ペンギン水族館で39年9か月という飼育記録があり、実際の年齢は40~42歳だったのではないかと言われています。

おまけに・・・・コウテイペンギンの子育て

コウテイペンギンの子育てはとても過酷と言われています。

体長は115~130㎝程度。

重さは20~45kgほど。

 

普段は南極大陸周辺の海で群れになって暮らしています。エサは魚類や甲殻類、オキアミなど。

繁殖期になると南極大陸に上がり、産卵、子育てを行います。

この繁殖期が世界一過酷な子育てをするといわれる所以で、皇帝ペンギンは南極の冬の気温が-60℃にもなる環境で行うわけです。

 

海から50~160㎞ほど距離まで行き、そこで交尾、産卵、抱卵を行います。

海からここまでの距離を離れるのには天敵であるアザラシなどの攻撃を避けるためと考えられています。

 

メスは交尾後1個の卵を産卵し、その後再び海に戻ります。卵を温め孵化させるのはオスの役目!

オスは抱卵嚢と言われる中年になって、だぶついたお腹の皮と肉!?の上で65日間、卵を温めて孵化させますが、この間オスはエサを一切口にしないわけで、繁殖時期を合わせると120日間ほど絶食状態にあり、体重は40%も減少するのだとか。

海でしっかりと食事をとり体力を回復させたメスは陸に戻ってきて、胃の中にあるものを吐き出して雛に与えます。

ペンギンの生態と寿命に関するまとめ

ペンギンは鳥鋼ペンギン目に属する総称。

食性は肉食で魚類や甲殻類、頭足類などを海中で捕食する。

 

ペンギンの寿命は20年前後。

飼育下では日本の長崎ペンギン水族館で39年9か月という飼育記録があり、実際の年齢は40~42歳と推測される。

(ライター ナオ)