窓を開けていると、いきなり何かが部屋に飛び込んできて「鳥か?虫か?」と思っていたらじつはコウモリだった!なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。
虫ならば掴んで外に逃がしたり箒で掃き出したりもできますが、コウモリとなるとそういうわけにはいきません。
もしもコウモリが部屋に入ってきた場合、どうやって追い出せばよいのでしょうか。
今回はそんな時のために、部屋から追い出す方法についてまとめてみました!
コウモリの生態
コウモリはあまり身近な動物ではないと思っている人もいるかもしれませんが、意外にも私たちの身近なところに潜んでいます。
じつはその種類は哺乳類の中でも群を抜いて多く、全世界では980種、日本国内だけでも30種以上が存在するのです。
日本において人間の居住域周辺でよく見かけるのは、体の小さな「アブラコウモリ」。
コウモリと言えば「吸血」のイメージがありますが、日本の生息している種類には血を吸うものはいません。
そもそもこんなにたくさんの種類がいるのに、吸血するのはただ一種「チスイコウモリ」だけ!
「コウモリ=吸血」というイメージとはいったい何だったのか…。
コウモリはご存知の通り夜行性。
夕方になると大群でどこかへ飛んでいく姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
灯りを嫌うので明るい部屋に飛び込んでくることは少ないですが、それでも時折迷い込んでしまうのが厄介なところ。
アブラコウモリは1~2㎝のすき間があれば入り込むことができる、と言われているので、「網戸がうまく閉まってなかった」程度のすき間からでも入ってくる可能性はあります。
また、換気扇や屋根裏などに棲みつくことも多く、そこから部屋の中にまで侵入してくるケースも。
どうやって部屋から追い出す?
コウモリが部屋に飛び込んでくるのは大抵彼らが活動する夜ですから、余計にパニックになってしまいますよね。
そんな時のために、コウモリを追い出す方法をいくつか伝授しておきます。
手で捕まえて外に放り出す
コウモリに対して恐怖心がない場合は、手でひっ捕まえて外にポイっと出してしまうのが一番手っ取り早い方法です。
そんなに動きが速いわけではないので、動きを止めた瞬間を見計らってそっと近づけば、捕まえるのはそう難しいことではありません。
ただし気を付けなければならないのは、絶対に軍手やゴム手袋をはめること!
野生動物は多くの菌を持っていますし、捕まえられたら噛みついてくる恐れもあります。
もし噛まれても大丈夫なように、必ず軍手やゴム手袋をはめておきましょう。
そしてもう一つ、あまり強く握りすぎると羽が折れてしまうこともあるので、絶妙な力加減でそっと捕まえてあげてくださいね。
虫捕り網を使う
コウモリの捕獲で最も一般的な方法は虫捕り網です。
虫捕り網があれば、かなり楽に捕まえて部屋の外に放り出すことができるのですが…家に子供でもいない限りは、そうタイミングよく虫捕り網なんてない!ってことも多いですよね。
そういった時は、洗濯ネットやビニール袋などでも代用は可能です。
その場合は念のため使い捨てられるものがいいでしょう。
蚊取り線香の煙で追い出す
絶対に近づきたくない!という人や、すき間などに入ってどこに行ったかわからなくなってしまった…という場合には、蚊取り線香がおすすめです。
コウモリは蚊取り線香の煙を嫌うので、部屋のドアなどは閉め切り、窓だけを開けて蚊取り線香を焚きましょう。
そうすると、自分から出てきて外に逃げ出す可能性が高いです。
同じ効果があるものとして、「バルサン」を使う人も多いようです。
忌避スプレーを使う
コウモリが嫌うにおいを使って追い出すタイプのスプレーが販売されています。
しかし咄嗟の時にタイミングよく手元にあることは稀だと思うので、頻繁にコウモリが出入りするような環境でなければ、使うことは少ないかと思います。
コウモリを部屋から追い出す方法についてのまとめ
コウモリは鳥獣保護法の対象となっているので、部屋に入ってきても毒餌や罠で駆除してはいけません。
あくまでも平和的な追い出し方法が望ましいので、もしコウモリが部屋に入ってきてしまったら、上記のような方法を試してみてください。
(ライター もんぷち)