「ミツバチ」は美味しい蜂蜜を作ってくれる蜂です。

「スズメバチ」は凶暴で、人に攻撃をしてきます。

ミツバチとスズメバチにはどうやらなにか関係があるようです。

ミツバチとスズメバチの関係性について、詳しく紹介していきたいと思います。

ミツバチとスズメバチの関係性について

ミツバチの天敵はスズメバチです。

秋頃になるとオオスズメバチが、ミツバチやキイロスズメバチの巣を襲うことがよくあります。

成虫ももちろんエサになりうるのですが、おもな標的は幼虫とさなぎです。

数十匹のオオスズメバチがいれば、ほんの2時間ほどで4万匹を数えるミツバチの巣を壊滅することができると言われるほど、獰猛で果敢に攻め立てるのです。

 

スズメバチはミツバチを1匹ずつ捕まえて肉団子にします。

肉団子にしたミツバチを巣に持ち帰って自分たちの幼虫に与えます。

1匹ずつ1匹ずつ肉団子にしていきます。

この行為を見たミツバチは、恐怖心で巣から出るのを止めます。

(そりゃー、ちょっとしたホラーですもんね)

養蜂場では主に「オオスズメバチ」と「キイロスズメバチ」がミツバチを狙って、被害を及ぼします。

ですが、ミツバチもスズメバチに負けてはないのです!

スズメバチの種類ごとの危険度レベル

ミツバチも必死に抵抗する

ミツバチは巣を守ろうと必死になって防戦しますが、大きさが異なるので勝負になりません。

またミツバチも毒針を刺して応戦しますが、ミツバチの毒針は平滑でなく、のこぎり状になっており、逆棘と呼ばれる返しが付いているのです。

そのため弾力のあるものに深く刺してしまうと、構造上抜けなくなってしまいます。

ミツバチ自身がこれを無理やり引き抜こうとすると、毒針は抜けずに腹部が引き裂かれてしまい、やがて死んでしまいます。

したがって、ミツバチのひと刺しは、命がけなのです。

ただし毒を貯留している毒嚢は毒針と一緒にミツバチの身体から分離されますので、毒針が刺さったままであると、毒嚢は収縮しながら毒を相手に注入し続けます。

スズメバチの種類ごとの危険度レベル

ミツバチの繰り出す必殺技「蜂球」

ただしミツバチの方も一方的にやられてばかりはいません。

ニホンミツバチ(トウヨウミツバチ)には「蜂球(ほうきゅう)」と呼ばれる必殺技があるのです。

数で勝るミツバチは、それを利用して巣に侵入してきたオオスズメバチを取り囲みます。

そして球状になって包み込んで「蜂球」を作ります。

そして、いっせいに羽ばたきながら身を震わせて自身を発熱させ、蜂球内の温度を上昇させるのです。

温度そのものは44~46度ほどですが、スズメバチの致死温度は46度と言われており、取り囲まれたオオスズメバチは呼吸ができず、この「おしくらまんじゅう」による圧迫と熱によって10分程度で蒸し殺されてしまうのです。

ミツバチは50度でも耐えうる能力を持ちますので、まさに生活の知恵から生み出された撃退法だと言えます。

必殺技のないセイヨウミツバチは駆逐される

ちなみに蜜の採集能力が高く、繁殖力の旺盛なセイヨウミツバチが輸入されて国内でも養殖されています。

セイヨウミツバチはニホンミツバチを駆逐すると言われてきましたが、セイヨウミツバチにはこの「蜂球」という必殺技がありません。

ですからひとたび巣をオオスズメバチに狙われた場合、全滅は免れられないのです。

スズメバチの種類ごとの危険度レベル

ミツバチとスズメバチの関係性についてのまとめ

ミツバチとスズメバチの関係性について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ミツバチとスズメバチの関係性ですが、ミツバチの天敵はスズメバチです。

スズメバチはミツバチを殺して肉団子にした上で巣に持ち帰ってします。

蜂蜜を作る養蜂場においても、ミツバチが襲われないようにスズメバチの駆除をしています。

(ライター 雲呑)

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