「イトミミズ」を知っていますか?
細い糸のようなミミズのことです。
そんなイトミミズは飼育できるのでしょうか?
そしてイトミミズを飼育した際、繁殖させることができるのでしょうか?
イトミミズの飼育方法と繁殖方法について、詳しく紹介していきたいと思います。
イトミミズとは?
「イトミミズ(糸蚯蚓)」は、環形動物門貧毛綱イトミミズ科のミミズです。
イトミミズは日本だけではなく、世界中に生息しています。
世界でイトミミズは150種類、日本には10種類確認されています。
イトミミズは「イトメ」とも呼ばれることがあります。
金魚や熱帯魚などの餌になります。
イトミミズの生態
イトミミズの大きさは体長が8~10センチぐらいです。
体節数は85~100個です。
体の色は淡い紅色で、毛があります。
体型は糸のような細い形をしています。
イトミミズの体に触れると、イトミミズはらせん形に体を巻きます。
イトミミズはどぶや下水溝の泥の中で見かけることができます。
泥の中に集団で生息しています。
ですが本当は、川に生息しているのです。
イトミミズはお尻を水中に出して揺ら揺ら動かしています。
これは呼吸するための行動です。
イトミミズのエサである沈殿する有機物を食べながらお尻を動かします。
イトミミズは生命力が強いです。
イトミミズは乾燥に強いので、水が少ない所でも生きていけます。
水がなくなっても、イトミミズが集まって団子のように塊になって身を守ります。
イトミミズの飼育方法
イトミミズの飼育に適している容器のサイズは深さ6センチ以上で、広いほうが良いです。
イトミミズは土や砂の中に潜る性質があるので、底には細かい低底が必要です。
細かい砂などを2~3センチぐらい敷きます。
低底がないと、イトミミズ同士が絡み合って、固まってしまって、中心のイトミミズは酸欠で死んでしまいます。
水深が1~2センチぐらいになるように水を入れましょう。
止水飼育はエアレーションが必要です。
イトミミズのエサは沈殿するものが良いです。
青汁やイースト菌、ほうれん草のパウダー、米ぬかなどがおすすめです。
毎日少しずつの量、水が濁らない、腐らない程度与えればOKです。
基本的に足し水のみの水替えでOKです。
週に一度、砂に付いている汚れを取ってあげましょう。
アンモニアのような匂いが強く感じたら水換えのサインです。
イトミミズが絡まって団子のようになっていたら、解いてあげましょう。
イトミミズの繁殖方法
イトミミズの繁殖はとても難しいといわれています。
繁殖させるより、買ったほうが早いそうです(汗)
ですが、イトミミズを繁殖することはできます!
イトミミズを繁殖させる方法は色々あるそうですが、ここでは室内でイトミミズを増やす方法を紹介したいと思います。
まず、水槽やプラケースなどイトミミズを繁殖させるための容器を直射日光の当たらない場所に設置しましょう。
その容器に、カルキ抜きした水を9分目まで入れます。
毎日ほうれん草パウダーを少量ずつ入れて、かき混ぜましょう。
10リットルの水に耳掻き一杯ぐらいの量を、1日1~2回入れます。
ほうれん草パウダーが沈殿して、うっすらと緑色になったらイトミミズを数匹入れましょう。
その後もほうれん草パウダーを毎日入れていきます。
水換えはしません。
一週間ぐらい経つと水槽の底にイトミミズが繁殖します。
イトミミズの飼育・繁殖方法についてのまとめ
イトミミズの飼育・繁殖方法について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
イトミミズは飼育することができます。
そしてイトミミズの繁殖はできますが、とても難しいようです。
繁殖するぐらいなら購入した方が、お金も時間もかからないといわれている程です。
イトミミズの繁殖はとても難しいそうですが、チャレンジしてみる価値はあると思いますよ!
(ライター 雲呑)