アオジタトカゲというトカゲをご存知ですか?
は虫類好きなら誰もが知っているアオジタトカゲ。
今回はそんなアオジタトカゲについて詳しくお話しします。
アオジタトカゲの特徴
アオジタトカゲは有隣目トカゲ科に属に分類され、インドネシア、オーストラリア、パプアニューギニア生息するアオジタトカゲ属の総称。
最大で全長70㎝程になり、最小種はアデレードアオジタトカゲという種類で全長20㎝程です。
種によって太さは異なりますが、全体的に体型が太めで胴体に比べて四肢が短い種が多いのも特徴です。
名前の通り青い舌を持ち、オスは頭部が大型化すると言われていますが、外見からの雌雄の判別はよほど特徴的な個体同士でない限りは難しいと言われています。
1970年代から日本で多く飼育されるようになったことから、ツチノコはアオジタトカゲではないかとの説が浮上しましたが、ツチノコが初めて目撃されたのが1887年であることから異論を唱える人も多いようです。
アオジタトカゲの生態
アオジタトカゲは森林から草原、砂漠と言った様々な環境に生息する地表棲です。
昼行性で外敵に襲われると、青い舌を見せて噴気音を出す威嚇行動をとります。
食性は雑食で昆虫類や節足動物、陸棲の貝類、小型爬虫類、小型哺乳類、動物の死骸、花、果実等なんでも食べます。
繁殖形態は卵胎生で、幼体を産みます。
ペットとしてのアオジタトカゲ
開発による生息地の破壊で生息数が減少しているとされているアオジタトカゲですが、日本では輸入され、ペットとして飼育している人もいます。
オーストラリアでは野生動物の輸出を禁止しているので、過去に海外に持ち出された個体からの飼育繁殖個体が流通していますが、オーストラリアに分布する種類を見ることはほとんどできないと言われています。
アオジタトカゲの飼育方法
アオジタトカゲの飼育には底面積の広いゲージが必要です。
最低でも90㎝以上のものが適しています。
子供のアオジタトカゲでも成長が早く、あっという間に大きくなってしまうので、初めから大き目の水槽で飼うようにすると良いでしょう。
ゲージ内には温度の勾配をつける必要があります。
自分で丁度良い所に移動できるような状態にしておかなければなりません。
温度の高い場所はバスキングライトを使って35~38℃程度を保つようにし、涼しい場所は21~28℃位に設定すると良いでしょう。
保温球は冬の寒い時期にケージ内全体を温めるために使います。また、補助的に温めたい場所がある場合はパネルヒーターなどを使用して温度を上げるようにします。
紫外線ライトも必要です。
紫外線ライトはカルシウムを吸収する為に必要なビタミンDを皮膚で合成させるために用います。
昼行性のトカゲは太陽光から紫外線を浴びるため、それを補うために設置します。
床材はハスクチップや赤土、敷砂などを用います。注意しなければならないのは、餌を床材にこぼしたりして、床材をエサと一緒に誤飲してしまう可能性があるということ。誤飲すると腸閉塞を起こす可能性があるので、注意が必要です。
その他、シェルターや水入れ、平たい石なども必要です。
アオジタトカゲの餌
アオジタトカゲの飼育中の餌は小松菜やケール、水菜など野菜を中心に与えるようにすると良いでしょう。
また、フルーツなども大好きで特にバナナが好物と言われています。
ミカンなどは酸が強いので与えても少量にするとよいでしょう。
肉類や昆虫なども与えますが、与えすぎると高カロリーで与えすぎて肥満気味になってしまうので注意が必要です。
昆虫はコオロギやミルワームなどを与え、その他には市販の人工飼料などを与えるようにすると良いでしょう。
ちなみにアオジタトカゲの相場は5000~30000円程。
寿命は10~15年程ありますから、心して飼育することが必要です。
(ライター ナオ)