皆さんはニホントカゲを見たことがありますか?
ニホントカゲはよく見ると可愛らしい顔をしてるのでペットとしても結構人気があるようです。
しかしトカゲの種類全般に言える事ですが、ペットショップや写真や動画などで見る分には可愛く見える事もありますが、いきなり野生のトカゲが目の前に現れると中々の厳つさがあります…。
さて、今回はニホントカゲの生態や特徴や幼体の見分け方について詳しく紹介していきたいと思います。
ニホントカゲってどんなトカゲ?~生態と特長について~
ニホントカゲの生態は、トカゲ科トカゲ類に分類されるトカゲです。
生息地は、北海道・本州・四国・九州などに広く分布しています。
生活環境は、平地や低山地の日当たりのよい石垣や草原や土手によく姿を現します。
体長は160mm~250mm程の大きさで、体色は背面は褐色か暗褐色で体側には黒褐色の縦状があり、下緑は淡色の細い縦状があり、お腹の部分は黄白色か淡青灰色です。
体の鱗は滑らかで光沢感があり、手のひらには大小のいぼ状の鱗を持っていて、胴は円筒状で手足は短いのが特徴です。
オスメスの見分け方としましては、オスの方がメスに比べて顎が発達していて頭部の三角形も少し大きめです。
ニホントカゲは地上性で、日中は活発に活動しますが、夜間や天気の悪い日などは石の下や地中に潜って巣穴で休む習性があります。
性格はオスの方が少し気が強い部分があり、オスのテリトリー意識はかなり強いみたいで他のオスに対して攻撃的になるものが多いようです。
そして、これはオスメス共通する事ですが、天敵などに襲われそうになると尻尾を切って逃げます。
切れた後の尻尾はしばらく動いているので、天敵がそちらに気を取られている間に逃げるようです。
尻尾はしばらくすると自然に再生してきます。
食性は動物食で、昆虫類・クモ・甲殻類・ミミズ・オカトビムシ・ワラジムシなどを好んで食べるようです。
他にも動物食以外に、果実などを食べる事もあるみたいです。
ちなみにニホントカゲの嫌いなものは、ゴミムシやゾウムシや毛虫などは食べないようなので飼育している方は与えないように気を付けてあげましょう。
繁殖期が始まるのは、4月中旬~5月中旬にかけて行われ、産卵し始めるのは5月下旬~6月上旬くらいからだそうです。
繁殖期に入ったオスは、喉から腰にかけて赤味がかったオレンジ色に変色し、さらにこの時期のオスはいつも以上にテリトリー意識が強くなるのでオス同士の争いが絶えないんだとか。
卵は40日~50日程度で孵化し、一度に産む数は3個~16個くらいです。
ニホントカゲの平均寿命は5~6年とされています。
ニホントカゲの幼体の見分け方~ニホントカゲの雑学~
ニホントカゲの成体と幼体の見た目は良く似ていますが、幼体は成体よりも黒っぽく尻尾が青いのが大きな特徴です。
尻尾が青いのは幼体の頃だけみたいで、成長するにつれて徐々に薄くなっていきます。
体の模様の特長としましては、頭胴部の背面は黒色で5本の黄白色の縦状があります。
体長は3~4㎝くらいで、1年~2年くらいかけて成体に成長していきます。
ニホントカゲは年々減少傾向にあるらしく、最近ではペットショップなどで扱っているお店も減ってきているようです。
なので飼育したい方は自力で捕まえるしかないのですが、ニホントカゲを捕まえるのは中々難しく、危険を感じると尻尾を自切して素早く逃げてしまうので、割りばしなどにエサを吊るしておびき寄せるなどの工夫がいるみたいです。
飼育に興味がある方は、ニホントカゲの捕まえ方なども調べてみると良いですよ!
ニホントカゲについてのまとめ
今回はニホントカゲについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
もっと詳しく知りたいという方は、図鑑などを参考に調べてみて下さいね。
ライターMISAKI