皆さんはアブラムシとテントウムシの関係についてご存知でしょうか?
まったく関係無さそうなアブラムシとテントウムシですが、アブラムシにとってテントウムシは最大の天敵なんです。
今回はこの二組の生態や特徴、そして関係性などについて詳しく紹介していきたいと思います!
アブラムシとテントウムシの生態と特徴について
【アブラムシ】
アブラムシの生態は、カメムシ目のアブラムシ上科に属する昆虫です。
現在日本には約700種類、全世界だと3000種以上のアブラムシが生息しています。
別名「アリマキ」とも呼ばれているみたいです。
生息地は日本全国あらゆる場所に広く分布しています。
体長は小さいもので1.5mmほどで、大きいものだと3mm程の大きさがあり種類によって様々です。
食性は多食性で、一日のほとんどを植物の上で過ごし、集団で維管束に口針を刺して師管液を吸って生活しています。
体の特長としましては、全体的に太くて短く柔らかい体をしています。
他の昆虫のように飛んだり跳ねたりすることはありませんが、ある一定期間だけ膜状の羽を持つ時期があり、その時だけはふわりふわりと飛ぶことが出来るようです。
夏から秋にかけては繁殖活動+産卵ラッシュが始まり、卵のまま冬を越します。
春ごろになると卵が孵化し始めて、孵化して一週間程で子を産むようになります。
一度に産む卵の数は30個ほどで、一ヵ月程産卵し続けるんだそうです。
アブラムシの繁殖力は凄まじいと言われています。
アブラムシの寿命は約2カ月程だと言われています。
【テントウムシ】
テントウムシの生態は、コウチュウ目テントウムシ科に分類される昆虫です。
現在日本には約200種類、全世界だと4500種以上のテントウムシが生息しています。
生息地は日本全国に広く分布していて、主に空き地・森や林・道路・公園・畑・河原など様々な環境で生活しています。
体長は6mm~10mmほどで、種類によっては12mmを超えるものも存在するみたいです。
食性は、肉食性・草食性・菌食性の三つに分かれます。
私たちが良く見るテントウムシのほとんどはアブラムシやカイガラムシを餌にしている肉食性だそうです。
体の特長としましては、黒・赤・橙・黄・褐色など様々な色があり、黒い水玉模様もしくは白の水玉模様の斑点が付いているのが特徴です。
3月~5月にかけては繁殖活動+産卵ラッシュが始まり、孵化すると自分の卵の殻を食べるそうです。
最初はとても小さいですが何度か脱皮を繰り返していくうちに大きくなっていきます。
テントウムシは羽化して二週間後には子を産める体になります。
テントウムシの寿命は1年以下とされています。
アブラムシとテントウムシの関係性
上記にも書いたように、肉食性のテントウムシはアブラムシを餌にしています。
なのでアブラムシにとってテントウムシは最大の天敵と言えます。
アブラムシを駆除する際にもテントウムシを側に置いて置けば大丈夫という説もあるんですよ!
そんなアブラムシにも味方がいて、アブラムシとアリは共生して生活しているんです。
アリはアブラムシから出る蜜を吸う代わりに、アブラムシを天敵から守っているんです。
テントウムシにとってアリは天敵なので、アリを味方につけて置けば襲われる事はありません。
アブラムシとテントウムシについてのまとめ
今回はアブラムシとテントウムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
アブラムシにとってテントウムシが天敵だというのを知らなかった方も多いのではないでしょうか?
この二組についてもっと詳しく生態などを知りたい方は、図鑑などを参考に調べて観察してみて下さいね。
ライターMISAKI