大切に育てている農作物に害虫が付いたら嫌ですよね。

発育や味、見た目などに問題が出るので、速めに対策をしなければいけません。

 

今回はピーマンに発生するアブラムシについてです。

ピーマンに付くアブラムシの対策方法を詳しく紹介していきたいと思います。

ピーマンとは?

ピーマンはナス科の果実です。

ピーマンはトウガラシのなかで、辛くないトウガラシです。

なかにある種以外は食べることができます。

ピーマンは一般的に緑色ですが、カラーピーマンと呼ばれる赤や黄色のピーマンもあります。

ピーマンには独特の臭味と苦味があります。

アブラムシとは?

「アブラムシ(油虫)」とは、カメムシ目アブラムシ上科の昆虫です。

アブラムシは700種類確認されています。

3~11月に植物にくっ付いているのを見かけます。

植物に棲み付いて、植物の茎や葉に口針を突き刺して栄養を吸い取ります。

 

集団でいることが多く、アブラムシが出す甘露で植物をベタベタにします。

アブラムシはすす病やウイルス病を発生させます。

ピーマンとアブラムシ

アブラムシはピーマンだけではなく、ほとんどの花や野菜に被害を与えます。

アブラムシのなかでも特にピーマンに被害を及ぼすのは、「モモアカアブラムシ」と「ワタアブラムシ」です。

 

アブラムシはピーマンの葉や茎などに口針を刺して栄養分を吸い取ります。

すると、栄養が無くなったピーマンは育たなくなります。

 

また、すす病を発症させたり、ウイルス病に感染させたりします。

すす病は葉や茎などに黒い粉のようなカビが広がります。

 

そして、ピーマンの光合成を阻害します。

アブラムシが原因のウイルス病はモザイク病です。

 

モザイク病にかかったピーマンは廃棄するしかありません。

このことから、ピーマンにとってアブラムシは敵であることがわかります!

ピーマンに付くアブラムシの対策方法

牛乳スプレー

牛乳をスプレー容器に入れて使用します。

乳の膜を乾燥させてアブラムシを窒息させる方法です。

 

まず、ピーマンの水遣りをやめて、ピーマンや茎などを乾燥させておきましょう。

次に、アブラムシやピーマンにまんべんなく牛乳スプレーを吹きかけましょう。

そして、牛乳が乾燥するのを待ちます。

(乾燥を速く行うために、よく晴れた日の午前中に作業するのがおすすめです)

 

最後に牛乳を水で洗い流します。

牛乳がピーマンに残らないようにしましょう。

テントウムシ

テントウムシを捕まえてきて、アブラムシの付いているピーマンに放ちましょう。

テントウムシはアブラムシを食べてくれます。

テントウムシが棲みついてくれると、一気にアブラムシがいなくなりますよ。

酢スプレー

酢を水で薄めてスプレーを作りましょう。

酢の濃度は10%ぐらいです。

週に1回ぐらい散布すると、アブラムシ予防にもなりますよ。

木酢液

木酢液を水で薄めてスプレーを作りましょう。

2リットルのペットボトルにティースプーン1杯が目安です。

 

木酢液は、木炭を作る際に出る水蒸気を冷やして液体にしたものです。

木酢液はアブラムシなどの害虫を忌避してくれます。

また、土の消毒にもなり、微生物を増やしてくれるので、植物の生育に良いといわれています。

農薬

アブラムシ駆除用の農薬を使いましょう。

オルトラン液剤やアーリーセーフなどがおすすめです。

ピーマンに付くアブラムシ対策についてのまとめ

ピーマンに付くアブラムシの対策について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

アブラムシはピーマンの栄養素を吸い取ってしまい、ピーマンに被害を及ぼします。

 

また、アブラムシにスズメバチやアシナガバチが寄ってくるので厄介です。

アブラムシを見つけたら、酢や牛乳、テントウムシなどを使ってできるだけ早く駆除をしましょう。

(ライター 雲呑)