「コクゾウムシ」を知っていますか?
あまり聞いた事の無い名前ですが、「米虫」と言ったらわかる方も多いのではないでしょうか。
米によく付いている虫です。
米のなかでウロウロしているのは見たことがありますが、コクゾウムシは飛ぶのでしょうか?
コクゾウムシは飛ぶのかどうかについて、コクゾウムシの生態と共に詳しく調べていきたいと思います。
コクゾウムシとは?
「コクゾウムシ(穀象虫)」とは、コウチュウ目オサゾウムシ科のゾウムシです。
世界各地に生息しています。
日本でも全国各地で見ることができます。
草むらや木の周り、田んぼ、民家などにいます。
4~10月に見ることができますよ。
コクゾウムシは、米などのイネ科の穀物を食べる害虫です。
縄文時代には、コクゾウムシは日本に生息していたそうですよ。
コクゾウムシの形態
コクゾウムシの体長は成虫で2.1~3.5mm、幼虫で0.5mmぐらいです。
体の色は暗褐色や赤褐色で、少し光沢があります。
幼虫は白色です。
体の体型は少し細長い形をしています。
背中にはぶつぶつのデコボコがあります。
ゾウの鼻のような長い口を持っています。
この口でお米を食べたり、産卵の時に使ったりします。
そして、優れた嗅覚をもっています。
コクゾウムシの生態
コクゾウムシのエサは主に穀物です。
お米、小麦、トウモロコシが大好きです。
コクゾウムシは口吻で硬いお米を砕いて食べます。
コクゾウムシは野外では木の樹皮に隠れていますが、コクゾウムシは暖かいところが好きなので、民家や倉庫などを棲み家としています。
民家の米びつや米を保存している倉庫は、コクゾウムシにとって快適な環境です。
体がとても小さいので、簡単に侵入することができます。
コクゾウムシは気温が23度以上になると活発に動き回ります。
18度以下の気温になると、活動をやめてお休みします。
コクゾウムシは口でお米に穴を開けて産卵します。
どんどんどんどんお米に卵を産み付けていくのです。
コクゾウムシのメスが死ぬまでに産む卵の数は、200個以上になります。
コクゾウムシは飛ぶことができる?
コクゾウムシは強くて固い後翅を持っています。
そして飛行能力がとても優れているんですよ。
ですので、コクゾウムシは飛ぶことができます!
飛びながら、次から次へと餌を探しまわります。
コクゾウムシからお米を守るには?
コクゾウムシはお米を食べる害虫です。
そこでコクゾウムシからお米を守る方法を紹介します。
- 購入したお米は袋のままにしておかず、密閉容器に移し替えましょう。
- お米は暗くて風通しのよい場所に保管しましょう。(冷蔵庫での保存は、コクゾウムシが付くこともなく、お米の鮮度を守ってくれるのでおすすめですよ。)
- 忌避剤を入れるのも○
- 古いお米にコクゾウムシが付きやすいので、お米の買いだめはあまりおすすめしません。
コクゾウムシがお米についている場合
コクゾウムシの成虫は目で見てわかるので、駆除できます。
幼虫は白色でとても小さいので、わかりづらいかもしれません。
ですが、コクゾウムシの成虫も幼虫もお米を研ぐと水に浮いてくるので、お米を研いでいるときに気づく可能性もあります。
コクゾウムシは光に反応するので、筵(藁やい草でできた敷物)に米を広げるとコクゾウムシを排除することができます。
ちなみに、コクゾウムシに気づかずにご飯を炊いてしまっても、ご飯を食べてしまっても体に害はありません。
コクゾウムシは飛ぶのかについて まとめ
コクゾウムシは飛ぶのかどうかについて、コクゾウムシの生態と共に調べてきましたがいかがでしたか?
コクゾウムシはお米に付く虫です。
コクゾウムシは飛びながら餌を探し、次から次へ移動します。
家の中に置いているお米を食べてしまう害虫ですが、コクゾウムシがいるお米は、無農薬で安心安全であるということなんですよ。
(ライター 雲呑)