コクゾウムシという虫を見たことがありますか?
小さいけれど、鼻がまるで象のように長くなっている虫です。
そんな虫を部屋の中で見つけたら、原因は一つしかありません!
今回はコクゾウムシについて詳しくお話しします。
コクゾウムシの特徴と生態
コクゾウムシはコウチュウ目オサゾウムシ科のゾウムシの一種で、世界各地に生息するイネ科穀物の有名な害虫です。
主食である稲や米を食い荒らすことから付けられました。
体長は2.1~3.5㎜とゾウムシ上科の中では小さいブルに入ります、体は赤褐色や暗褐色でやや細長く、背面には細かで蜜な点刻があります。
発達した強固な後翅を持ち、飛行能力にも優れていて、体も小さく、穀物の貯蔵庫などに容易に侵入してきます。
コクゾウムシは口吻で穀物に穴をあけて産卵し、孵化した幼虫は穀物を食い荒らします。
気温が18度以下だと活動が休止し、23℃以上になると活発に活動します。
一匹のメスが一生に産む卵は200個以上。
コクゾウムシの種類
コクゾウムシの同属種として次のようなものが知られています。
ココクゾウムシはやや小型で、日本ンを含めた世界各地に分布しています。
グラナリアコクゾウムシはやや大型で日本未発生のコクゾウムシで、日本で確認されていないコクゾウムシは他にもSitophilusやSitophilusなどが知られています。
コクゾウ虫の侵入はどこから?
コクゾウムシは一般的にスーパーなどで販売されているお米に入っていることはありません。
それは市販のお米は徹底した管理下にあるからで、虫の発生や侵入、混入を完全に予防しているからです。
更に精米時には複数の遺物助教装置を使用しているので、100%に近い確率で入っていないようです。
コクゾウムシがいる可能性があるのは農家が直売しているお米です。また、スーパーなどでも管理状態が悪いと頃ではコクゾウムシが混入していることもあるようです。
コクゾウムシの侵入は無農薬や農薬使用などとは関係なく収穫後の管理方法で決まります。
ですから、無農薬米でないので大丈夫というわけでもないようですし、買ってきてからの管理方法などによっては自宅でコクゾウムシが混入することも考えられます。
安いからと言ってまとめ買いして、劣悪な環境に長い間お米を置いておくことは止めた方がよさそうです。
部屋の中にコクゾウ虫を見つけたら、発生源は確実にお米です。
でも、安心してください。
コクゾウムシに毒性はなく、例えお米にコクゾウムシがいたとしても人間の体に直接的に害を及ぼすようなことは無いのです。
しかも、お米を研げば簡単に水に浮いてきますので、いつもよりお米を研ぐ回数を増やし、しっかりコクゾウムシを流してしまえば全く問題ありません。
コクゾウムシの除去と対策
米櫃や米の袋の中でコクゾウムシが大量に発生しているのを見つけた場合は、お米を大きなシートなどに広げます。
コクゾウムシは明るい所が苦手ですから、お米を広げるとそこから一目散に逃げていきます。お米から這い出してきたところを片っ端からゲットして殺してしまうというのが最も原始的な方法。
また、ふるいなどで振るってコクゾウムシを取り除く方法もあります。
お米を冷凍してしまうのも一つの方法です。一度冷凍してしまえばコクゾウムシは間違いなく凍死します。一晩も入れておけば十分。
買ってきた袋のまま冷凍庫に入れれば一番手っ取り早いでしょう。
他にもタカノツメやにんにくを小さな網の袋に入れて米櫃に入れておいたり、一度発生した容器は綺麗に洗うなどの対策もあります。
また、コクゾウムシが活動しない15℃以下で保存しておくというのも有効です。
皆さん、コクゾウムシを見つけてもあまり慌てずに!
(ライター ナオ)