日本人の大好きなお米。
毎日食べる物なので、何kgもまとめて保管しておきますよね。
しかしそんなお米を食害する厄介な虫が、「コクゾウムシ」。
一体彼らはどこからやってくるのか、なぜお米に湧くのか…。
そんな疑問にお答えするために、今回はコクゾウムシの幼虫の生態をメインにまとめていきたいと思います。
コクゾウムシの幼虫
気が付いたら、お米の中に赤茶色の小さな虫がワラワラ…なんて経験をしたことがある人もいるでしょう。
コクゾウムシは穀類を餌とするゾウムシで、日本全国どこにでも生息しています。
お米に卵を産み付け、そのまま米びつの中で幼虫から成虫へと成長。
卵から成虫へとなるまでは約1ヶ月、そして成虫となったメスは生涯で200個もの卵を産みます。
恐るべき繁殖力です…!
成虫が大量発生すると気持ち悪いですが、それでも「虫が湧いている」と気付けるだけまだマシです。
本当に恐ろしいのは、成虫になる前の幼虫時代。
お米に産み付けられた卵は、そのままお米の中で孵化します。
そして更にそのまま蛹になり、成虫になった段階でやっとお米の外へと出てくるのです。
…ということは、もしコクゾウムシの成虫が発生したら、既に米粒の中に幼虫やら蛹やらがいる可能性が高いのです…。
成虫は取り除くこともできますが、さすがに米粒一つ一つを確認して幼虫を追い出すことはできません。
私も今までに数回コクゾウムシが発生した経験がありますが、「もしかしたら、幼虫を気付かずに食べていたかも…」と気付いた時のショックは計り知れませんよ…。
それでも破棄するのはもったいないので、心を無にして食べましたが。
毒があるわけでもないので、食べても体に害はありません。
(※精神的なダメージは除く。)
成虫については、明るいのを嫌う性質があるので、新聞紙などに広げて天日干しにすると簡単に駆除することができます。
コクゾウムシ対策
精神的ダメージを回避するためには、何よりもまずコクゾウムシを発生させないことが一番です!
コクゾウムシはそこら中にいて、虎視眈々とお米への侵入を狙っています。
しっかりと対策をして、コクゾウムシを発生させないようにしましょう!
唐辛子や防虫剤を使う
コクゾウムシを侵入させないためには、米びつに唐辛子や防虫剤を入れるのが効果的です。
自然のものでは、ニンニクやワサビなども効果があると言われていますね。
防虫剤は米びつの蓋に張り付けるタイプや、お米と一緒に入れて置くタイプなど、様々な種類があるのでいろいろ試してみましょう。
防虫効果のある米びつを使う
桐の米びつなど、防虫効果のあるものを使うのもおすすめです。
また、しっかりと密閉できるものだとより安心。
冷蔵庫で保管する
コクゾウムシの活動温度は20℃以上。
冬の間は冷蔵庫でなくても大丈夫ですが、それ以外は冷蔵庫に入れることでコクゾウムシの活動を抑止することが可能です。
コクゾウムシは外から侵入する以外にも、既にお米に卵が産み付けられている場合もあります。
そうすると防虫剤を使ったり密閉容器に入れようとも効果はないので、卵から孵化させないようにするには冷蔵庫保管がベスト。
ただし、お米自体の品質は少し落ちてしまうのが難点。
コクゾウムシの幼虫についてのまとめ
お米は肉や野菜と違って、適当に保管しているという人も多いでしょう。
買った時の袋に入れっぱなしだったり、長期間米びつに放置していたり。
しかし油断していると、気付いた時には虫がウジャウジャ…なんてとんでもない事態に陥ることがありますよ。
虫が湧くと味も落ちてしまいますし、気分的にも良くありません。
毎日食べるものだからこそ、保管にはしっかり気を遣いましょう。
(ライター もんぷち)