名前を聞いただけで背筋がゾクっとするようなゴキブリ。
日本のいたるところで繁殖を続けるゴキブリですが、彼らの誕生の歴史について、知っているだろうか。
今回は、ゴキブリの誕生について詳しくお話ししていきます。
ゴキブリの歴史
ゴキブリの歴史は古く、3億4000万年前にさかのぼるといわれています。
人類よりも、更には霊長類よりも、恐竜よりも以前にゴキブリは地中上で繁栄していたのです。
そして、ある学者はゴキブリの時代があったとまでいうほど、多くの化石も見つかっています。
古代のゴキブリ類はその子孫である現生のゴキブリと大変よく似ています。
つまり、太古の昔から形を変えずに現在にいたるのです。
形、動き、臭い、生態の全てにおいてゴキブリは昔から人間に嫌われる存在でした。
ある地域では日が落ちて暗闇になると現れるゴキブリを見つけてしまうと、重病になったり、死が訪れると信じられていました。
ゴキブリの生命力
ゴキブリの生命力の強さは、1か月に1回のペースで出産を繰り返すというその繁殖能力からみてもわかります。
しかし、それだけではありません。彼らは体内にいる微生物を栄養とするとこで1か月程度は何も食べずに生き延びることが出来ると言われています。
残飯や小さな昆虫まであらゆるものを食べるというだけでも逞しさを感じるのに、1か月も絶食出来るのですから、これはかなりの生命力。
また、陸上に棲んでいるにも関わらず、1時間近く呼吸を止めることが出来のだとか。
水に沈めても簡単には死なないのです。
見た目の形状は3億年前からほとんど変わらないゴキブリですが、地球は3億年前から様々に変化しています。
その環境に適応しているということは、実は中身は3億年前から変化し続けているということ。
ゴキブリ対策の数々の薬品は次々と新しい商品が開発され、既に現在の薬品に免疫をもったゴキブリがいるというのも有名な話です。
つまり、ゴキブリの進化のスピードはかなりのものだということなのです。
まだまだあります。
ゴキブリは人間と同様に性転換することが出来ます。
種の繁栄を考えると、オスがメスになり、子供を産むことが得策ですが、ゴキブリはそれが出来るのだそう。
なんだか、ここまでくるとその執念に言葉を失ってしまいます。
他もまだまだ・・・・・。
頭を切っても死なないとか、人の悲鳴を聞き分け、自分を恐れている人の方へしか出ていかないとか、死んだふりができるとか。
そして、本来飛ぶことが出来ないとされているゴキブリも生命の危機を感じた時は空を飛ぶことができるとか。
ゴキブリたちは3億年という長い長い年月を、あらゆる生き残りの戦略を駆使してこの世に存在しているのです。
ゴキブリの種類
世界には3000~4000種ほどのゴキブリが生息していると言われています。
日本でも9種類ほどのゴキブリが確認されていますが、一般的に目にすることの多いゴキブリは3種類ほど。
一般家庭で見られるのはクロゴキブリ。
屋外のごみ置き場などに住み、コンクリートの割れ目やマンションのごみ置き場の中、民家の床下、公園などの樹木の隙間、マンホールのふたの裏等外の環境に多いのが特徴です。
飲食店などではチャバネゴキブリが見られます。体長は12㎜程の小型のゴキブリで、原産国は東南アジアと言われています。越冬することはできませんが、環境さえ良ければ驚異的な繁殖力で増え続けます。日本のゴキブリの中で最も個体数が多いと考えられているゴキブリです。
そして、在来種のヤマトゴキブリ。ゴツゴツしていて、少し小型なのが特徴的です。
冬は休眠することが出来る特性を持っており、青森県~岡山県にかけて生息しています。
(ライター ナオ)