色とサイズがなんとなく似ている「ゴキブリ」と「コオロギ」。

ゴキブリかと思って悲鳴を上げたら、コオロギだったので一安心…という経験をした人もいるのではないでしょうか。

 

じっくり見れば違う虫だということは分かるのですが、シルエットがちらっと見えただけでは判断がつかないことも多いでしょう。

そこで今回は、ゴキブリとコオロギの違いや見分け方について解説したいと思います。

ゴキブリとコオロギの見分け方

虫嫌いにとっては、ゴキブリだろうがコオロギだろうが、どちらも気持ち悪いことに変わりはないのですが…。

中には、「虫は平気だけどゴキブリだけはダメ!」という人も少なからずいるでしょう。

そんな人にとっては、相手がコオロギだとわかるだけで少しホッとしますよね。

むしろコオロギなら、退治せずにどこかに逃がしてあげようかと言う気にもなったり。

両者を見分けるポイントは以下の通りです。

脚の形

コオロギは後肢が発達しており、縦にくの字に曲がった長く太い肢が特徴です。

これが確認できれば、一発で見分けることができますね。

 

ゴキブリの肢はそんなに長くも太くもありませんし、縦ではなく横にくの字になっています。

ただ、マジマジと見るのすら嫌だ、という人には困難かもしれません。

移動の仕方

凝視するのは嫌だという人は、動き方を確認しましょう。

コオロギはぴょんぴょんと飛び跳ねて移動しますが、ゴキブリはカサカサと地面を這って移動します。

 

ゴキブリの恐怖はあのカサカサとした素早い動きにもあるので、それがないだけでコオロギは気持ち悪さが半減しますね。

なぜかじっとして動かないという場合は別ですが、どちらも人の気配を感じたらすぐに逃げますので、見分けるのは簡単です。

 

一瞬だけ目に入った場合の印象は似ていますが、よく見るとその違いは歴然です。

恐怖を拭い去るためには、一度冷静になってきちんと姿を確認してみましょう。

ゴキブリとコオロギの生態の違い

見た目の違いが分かったところで、次に生態の違いを見てみましょう。

生息場所

コオロギは田畑、草原、森林などに生息しており、石の下や物陰に潜んでいることが多いです。

一方ゴキブリは、暖かく餌のある人家やビル内で繁殖します。

 

つまり、家の中で見かけた場合は、ほぼゴキブリだと思えばいいということですね。

たまーに、コオロギが家の中に迷い込むことも無くはないですが。

ゴキブリも家の中に出没さえしなければ、こんなに嫌われ者になることも無かったでしょうに。

鳴き声

コオロギは鳴く虫の代表格であり、「コロコロ」という鳴き声は風物詩でもありますね。

目を閉じてゆっくりと虫の音を聞きながらリラックス…とても癒されます。

しかしゴキブリは…「ギーギー」「キーーーー!」という何ともおぞましい声で鳴きます。

普段はあまり鳴きませんが、やられた瞬間の断末魔を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか…。

ゴキブリは鳴き声すらも、人間を恐怖に陥れる仕様になっているのです。

コオロギは土の中に卵を産みます。

卵の形は、細長い米粒と言ったところでしょうか。

 

卵一つ一つがバラバラに産み付けられるのが特徴です。

それに対してゴキブリの卵は、黒や茶色の小さな小豆のような形をした「卵鞘」と言うものに包まれています。

 

卵鞘の中には数十個の卵が入っており、これを家具の裏など暖かく湿気がある暗い場所に産み付けます。

コオロギは家の中で繁殖することはないけれど、ゴキブリは家を中心に繁殖するということですね…。

ゴキブリとコオロギについてのまとめ

一旦冷静になりさえすれば、ゴキブリとコオロギを見分けるのは簡単なことです。

とっさの時でもすぐに判別できるように、しっかりと違いを頭に入れておいて損はありません。

これでゴキブリの恐怖から、少し解放されるかもしれませんね!

(ライター もんぷち)