デュビアという名前を聞いたことがありますか?
聞いたことのない方はこの名前からどんな生物を想像するでしょうか?
実は・・・・・アルゼンチンに棲んでいるゴキブリなんです。
デュビアの生態
デュビアはアルゼンチンに生息している体長4㎝ほどのゴキブリです。
メスに翅はなく、飛ぶことが出来ません。
オスには翅がありますが、短く、こちらも飛ぶことはできません。
メスは卵を体内で孵化させてから産み落とします。幼体は性成熟までに6か月ほどかかるそうです。
寿命はメスは2年ほど、オスは1年ほどです。
デュビアが注目されているわけ
デュビアは一部の人の間では名前のしれている生物。
それは、デュビアが爬虫類や両生類のエサとしてとても優秀だからです。
もちろん、爬虫類や両生類だけでなく、アロワナやサル、タガメなどもデュビアをたべるのだそう。
ほとんど無臭でプラスチックケースを上ることも出来ず、共食いをしないし鳴くこともしないなど、デュビアをエサとして飼育する利点は多々ありつつも、コオロギ程エサとして流通していないのは、成長が遅く、繁殖しずらいからだそう。
確かに日本において、アルゼンチンンの森林のような環境を作らなけばならないのは、日本にもともと生息しているコオロギを飼育するよりは手間をかけなければいけないというのは当たり前のこと・・・
でもよく考えれば、南米から輸入されてきた爬虫類や両生類はエサだって地元のもの!?の方がしっくりくるのでは!!??
エサとしてのデュビア
デュビアは成体になれば日本のゴキブリのように表面が少し硬めの素材で覆われてしまいますが、幼体の時はとても柔らかく、ペットの食いつきも半端ないのだとか。
食べすぎ注意というくらい食べるものもいるのだそう。
良質な蛋白源として、飼っているペットをしっかりと逞しく、大きく育てたい人にはもってこいのエサなんです。
デュビアの飼い方
デュビアは微生物によって自身の腸内環境を整え、消化作業をしているのではないかと考えられていて、ゲージの中にはそれなりの微生物環境を整えてあげるのが、より健全なデュビアを育てる条件になるようです。
そのため、床材には腐葉土が適しているよう。腐葉土はデュビア達のエサにもなり、腸内環境を考えると抜群の素材。ただ、余計な虫たちも若干わいてくるのが難点と言えば難点です。
プラスチックケースはある程度床面積を確保できるものが良いようですが、デュビアは密集した環境も好むので、飼う個体数に応じたケースを用意しましょう。
プラスチックケースの床はつるつるで、一度ひっくり返ったデュビアは起き上がることが出来なくなってしまいます。決してそのままにはしないようにしましょう。
デュビアのエサは野菜や果物。リンゴやバナナ、キャベツの葉やニンジンなどなんでも食べるようです。
特にリンゴが好きなのではという観察結果を報告している人もいます。
温度管理ももちろん必要です。寒さや暑さに弱い昆虫ではありませんが、繁殖させて、増やすことを目的とするのなら、最適な温度環境というのは不可欠になります。だいたい25~30℃を保ってあげるようにすると良いようです。
また、ライトなどを利用してゲージ内で温度差をつけてあげたりすると、その成長度合いに応じて自分の最適な温度環境の場所へ移動していったりもするようで、飼い方によって工夫をするのも良いでしょう。
まとめ
初めてこの名前を聞いたときはコウモリのような生物を想像してしまった筆者です。
何だか強そうで怖そうで・・・・ところがまさかのゴキブリだったとは!!
日本ではゴキブリというとかなり毛嫌いされてしまう存在ですが、彼らの優秀な面をしっかりと受け止めてあげたいものです。