秋の訪れと共に、聞こえてくるコオロギの鳴き声。
小さな頃はコオロギを捕まえて遊んだことがあるかと思います。
ところであなたは、コオロギのオスメスの違いわかりますか?
今回は、コオロギのオスメスの見分け方について紹介していきます。
コオロギとは?
「コオロギ(蟋蟀)」とは、バッタ目キリギリス亜目コオロギ上科に属しています。
コオロギは世界中に生息していて、もちろん日本全国にも生息しています。
日本でコオロギは約50種類いるそうです。
田んぼや河原、民家の庭など、草のあるところで7~11月に見かけることができます。
コオロギは夜行性です。
昼間は石の下や草の中に隠れています。
日が暮れ始めるとコオロギの鳴き声が聞こえ出します。
夜にはコオロギの大合唱が始まりますね。
コオロギは雑食性です。
葉っぱや野菜や果物、昆虫など色々食べます。
コオロギは飼育することができ、繁殖させることもできます。
コオロギは20~30個ぐらいは軽く卵を産みます。
コオロギの寿命は、成虫になってから40日です。
幼虫の期間を合わせると1年ぐらいになります。
コオロギの形態
日本に生息しているコオロギの体長は成虫で約10~40mmですが、コオロギは種類によって大きさが変わります。
海外に生息しているタイワンオオコオロギは体長が50mmを越えます。
コオロギの体の色は、黒褐色や茶色です。
頭には触角、お尻には毛が2本あります。
これは感覚器官になっているので、周りの様子を探る役割があります。
脚全体に細かい棘が生えています。
脚の付け根は太く、脚の先は細くなっています。
そしてコオロギの耳は前脚にあります。
後脚は前脚より長くて太いです。
走ったり跳ねたりする時は、この後脚を使います。
コオロギには翅があります。
種類によっては飛ぶ種類もいますが、コオロギは基本的に飛ぶことはできません。
コオロギはこの翅を使って音を出します。
コオロギの翅の役割は、飛ぶことではなく、音を出すことです。
コオロギはバッタより柔軟性があります。
コオロギの頭が入る所ならば、どこでも通り抜けてしまいます。
オスとメスの見分け方
コオロギのオスの見分け方です。
まず、コオロギはオスしか鳴きません!
これが一番の違いだと思います。
次にメスは、お尻に針のようなものが付いています。
これは卵生産管です。
目で見てもわかります。
そして、メスはオスより翅が小さいです。
オスとメスの翅を見てみると、模様も違いがわかりますよ。
コオロギが鳴く仕組み
コオロギの鳴き声は「コロコロコロ…」です。
「リーリー」と聞こえる人もいるそうですが。
コオロギのオスの翅は、ヤスリのようになっています。
この翅を擦り合わせると音が出ます。
これをコオロギが鳴くといいます。
翅のなかには美しい音を出すための発音鏡があるそうです。
コオロギが鳴くのは、仲間を呼ぶとき、威嚇しているとき、メスにアピールするときです。
仲間を呼ぶときなどは、遠くまで鳴き声が聞こえるように大きな音を出します。
メスが近くにいる時は優しく、愛を囁くように鳴くんですよ。
そしてコオロギが鳴く回数で、気温がわかるといわれています。
気温が高いほうがよく鳴くのだそうです。
コオロギのオスメスの見分け方についてのまとめ
コオロギの生態と、オスメスの見分け方について紹介してきましたが、コオロギのオスメスの見分け方はわかりましたでしょうか?
コオロギのオスメスの見分け方は、体の違いであれば翅の大きさとお尻の突起です。
そして一番の違いは、鳴くか、鳴かないかです。
コオロギはオスだけが鳴きます。
私達が子どもの頃より、コオロギの生息数が減っているそうです。
昔みたいに見られなくなりました。
コオロギだけではなく、他の昆虫の為にも自然を大切にしなければいけませんね。
(ライター 雲呑)