皆さん、毛虫の発生時期と言えば春から夏にかけて、蝶や蛾が飛び立つ前じゃないの?と思っている人はいませんか?
そんなことは無いんです。
秋に幼虫時代を過ごし、冬本番になる前に産卵し、死んでいく蝶や蛾は実は沢山いて・・・・。
そんな秋に発生する毛虫たちをまとめてみました。
秋に発生する毛虫〈蛾編〉
[ドクガ科]
- スギドクガ
- リンゴドクガ
リンゴドクガの幼虫は黄白色の美しい毛虫です。
背に黒い毛束があり、尾の端近くには赤い毛束もあります。
リンゴ、ナシ、サクラ、ヤナギなど様々な樹木の葉を食べます。発生時期は6~10月です。
- アカヒゲドクガ
- ブドウドクガ
- マメドクガ
マメドクガは背中にブラシ状の立派な茶色い毛束を持っています。
大豆やフジ、ケヤキ、コナラ、クヌギ、バラなどの葉を食べます。発生時期は7~8月と10~5月。
- アカモンドクガ
- ヒメシロモンドクガ
ヒメシロモンドクガは黒地に黄色と朱色の斑紋があり、体の所々に立派な毛束を持っていて、美しい毛虫です。
リンゴ、ナシ、スモモ、ウメ、サクラ、クワ、クヌギ、プラタナスなど様々な植物の葉を食べます。発生時期は7~9月、11~5月です。
- スゲドクガ
- ドクガ
ドクガの幼虫は黒色で体の脇は朱色をしています。
背面にはこぶ状の突起が連なり、そこから長い毛が生えていて、毛にはドクガあるので危険です。
サクラ類、バラ類、クヌギなど様々な葉を食べます。発生時期は6~7月と9~5月。
- モンシロドクガ
- チャドクガ
[アゲハモドキガ科]
- アゲハモドキ
- ウスギヌカギバ
[シャチホコガ科]
- ツマアカシャチホコ
ツマアカシャチホコの幼虫は黒褐色で背面は灰褐色。側面には黄褐色の斑紋がついています。
体中に薄く白い毛が生えていて、ドクガの幼虫に似ていますが、毒は持っていません。
ヤナギ類、ポプラ、いい義理などの葉を食べます。発生時期は6~10月です。
[ヒトリガ科・他]
- ・アカスジシロコケガ
- ・アメリカシロヒトリ
アメリカシロヒトリは淡黄色を基調としたパステルカラー。
白い尾の長い毛を持っています。
サクラ、コナラ、クワ、水木などの葉を食べ、集団で発生して街路樹などに深刻な害を及ぼすことも多い毛虫です。発生時期は6~9月。
- スジモンヒトリ
- オビヒトリ
- セスジヒトリ
- カクモンヒトリ
- アカヒトリ
- クワゴマダラヒトリ
- リンゴコブガ
- アカスジアカリンガ
- サラサリンガ
- トビイロリンガ
- アカマエアオリンガ
- ネジロキノカワガ
- ナンキンキノカワガ
[トリバガ科]
- ヒルガオトリバ
秋に発生する毛虫〈蝶編〉
蝶の幼虫は毛虫というのはちょっと無理があるかもしれません。
せいぜい芋虫にちょっと毛が生えた程度のものが多いのですが、参考までに紹介しておきます。
- キタテハ
- ルリタテハ
- ヒメアカタテハ
- アカタテハ
アカタテハの幼虫は黒色で全身の棘状の突起を持っています。
カラムシなど食草の葉を綴って巣を 作ります。発生時期は5~9月です。
- メスグロヒョウモン
- ミドリヒョウモン
- ツマグロヒョウモン
ツマグロヒョウモンは鮮やかな黒と赤の毛虫です。
体中に突起がありますが、短く、芋虫に毛の生えた程度。毒々しい色をしていますが、危険はありません。
スミレ類の葉を食べ、プランターや花壇で見かけることの多い毛虫です。発生時期は5~10月、11~4月です。
- アサマイチモンジ
- ホシミスジ
- コミスジ
コミスジの幼虫は毛虫というにはちょっと無理があるかもしれませんが、芋虫という訳でもない、短 かい毛の生えた面白い形をしています。
灰褐色で、体の前と後ろに小さな突起があるのが特徴です。
クズなどマメ科の植物を食べ、幼虫の発生時期は3~11月です。
(ライター ナオ)