チョウのエサは花の蜜…というのは、子供でも知っていることですよね。

それでは、チョウによく似た「蛾」のエサは何か知っていますか?

 

チョウのように花の蜜を吸う?それとも全く別のものを食べる?

今回は、今まであまり気にしていなかったそんな疑問に迫っていきたいと思います!

もしも蛾を育ててみたいと思っている人は、参考にしてみてくださいね。

そもそも、蛾ってどんな虫?

蛾はチョウと同じくチョウ目に属する昆虫ですが、チョウ目の中のほとんどが「蛾」です。

圧倒的にチョウよりも種類が多い。

そもそも、「○○チョウ科」という分類で仕訳けて、それに入らなかった残りの種類は全て「蛾」なんだそうです。

それでは、チョウとの違いってなんなのでしょうか?

 

じつは、蛾とチョウに明確な違いはありません。

一般的には

  • 触角の先がとがっている・
  • 胴体が太い
  • 翅をたたまずにとまる
  • 夜に活動をする
  • 色合いが地味

などと言った点で、ざっくりと見分けることはできます。

 

しかし、中には昼間に活動するものや色が派手な蛾などもいるため、一概には言えません。

逆に、薄暗い時間帯に活動するチョウや地味なチョウだっていますしね。

 

分類学的には、分ける必要もないほど両者は近い存在だということです。

敢えて呼び分けるのは、習慣的や便宜的な意味合いが強いためなのではないかと思います。

蛾のエサは何?

さて、チョウと蛾には大した違いがないことがわかったところで…本題に入っていきましょう。

ここまでくれば答えはもうお分かりかと思いますが、蛾のエサもチョウと同じく花の蜜です。

他には花粉や樹液、果汁など。

 

口の構造もチョウと同じですから、口吻と呼ばれるストロー上の管で、それらを吸ってエサにするのです。

(チョウの口吻は渦巻き状、蛾の口吻はストレートという違いはあります。※例外もあり)

 

ただし、中には成虫になると同時に口が退化する種もいて、そういった種は一切水も食料もとらず、幼虫時代に蓄えた栄養だけで残りの人生を過ごします。

まあ幼虫時代の蓄えといっても、そんなにたくさんあるわけではないので…その後の寿命は短いものが多いですね。

 

チョウの幼虫は「青虫」ですが、蛾の幼虫は「イモムシ」「ケムシ」「シャクトリムシ」「ミノムシ」など、呼ばれ方も形態もバラバラです。

また、幼虫時代は、成虫に比べて食性も様々。

 

多くは植物の葉などを餌としますが、中には他の虫に寄生するものや、虫を捕まえて捕食する肉食のものも。

ハチの巣を専食するものや穀物を食べるもの、陸貝(カタツムリなど)を食べるものまで、じつに個性的な種類がたくさんです。

 

「マダラメイガ」などは、米を食べる害虫としても有名ですね。

植物食の場合、多くは限られた種類の植物のみを好んで食べます。

もしも蛾の幼虫を育てるなら、エサの確保が飼育成功のカギとなるでしょうね。

蜜を吸う姿が可愛すぎる「ホウジャク」

蛾が蜜を吸う姿がいまいち想像できない…そんな人に紹介したいのが、スズメガ科の「ホウジャク」という蛾です。

ホウジャクはまるで小さな鳥のように可愛らしい姿をしており、花の蜜を吸う姿はまるで「ハチドリ」にそっくり。

 

虫っぽさがあまりないので、これなら虫が苦手だという人でも「可愛い」と思えること間違いなし!

日本にも生息しているので、興味がある人はぜひ探してみてくださいね。

「蛾が花の蜜を吸う」姿を、拝めるかもしれませんよ!

蛾のエサについてのまとめ

蛾とチョウはかなり近い生き物ですから、生態やエサも似ています。

蛾が嫌われるのは、見た目や夜行性で灯りに群がってくるという気持ち悪さからでしょうが…。

実際のところあまり違いはないので、あまり忌み嫌わずにいてあげてください。

(ライター もんぷち)