皆さんはショウリョウバッタという昆虫をご存知ですか?
名前だけ聞くとピンっと来ないかも知れませんが見たら分かると思います!
私が子供の頃はよく草むらなどでその姿を見ましたが、最近はあまり見ないような気がします。
今回はショウリョウバッタの生態や特徴や寿命について詳しく紹介していきたいと思います。
ショウリョウバッタの名前の由来・生態・特長について
まず初めに名前の由来からですが、8月の旧盆の時期になると姿を現し、その姿が精霊流しの精霊船に似ている事からこの名が付けられたようです。
別名「ショウジョウバッタ」とも言われています。
ショウリョウバッタの生態は、バッタ目バッタ科に属する昆虫です。
生息域はほぼ日本全国に分布していますが、主に北海道・本州・四国・九州・南西諸島でよくみられます。
外国では、朝鮮半島・中国・モンゴル・台湾などに広く分布しています。
よく姿を現す場所は、都市部の公園や芝生や河川敷や草原などです。
体長はオスが27mm~35mmで、メスが45mm~57mm程の大きさです。
オスメスの見分け方は、メスのほうがオスよりも体格がしっかりしていて、オスメスの大きさが極端に違うのが特徴です。
頭部は細く三角形になっており、2本の触角は先端に向かう程扁平で細くなっています。
体の色は、緑色と褐色型の2種類あります。
餌は雑草や野菜などですが、主にイネ科の植物を好んで食べています。
繁殖期は年に2回あり、繁殖期に入るとオスは羽をすり合わせて音を出しメスに対して求愛行動をします。
まず1回目は夏の初めに産卵し1ヵ月程で孵化します。
2回目の産卵期は秋ごろで、卵のまま越冬し、春先に孵化します。
一度の産卵で少なくて50個、多くて100個は産むと言われています。
ショウリョウバッタの幼虫も、成虫と同じ食事をとり、急速に成虫まで成長するんだそうです!
ちなみに「キチキチキチ」という鳴き声を出す時は、オスが飛翔するときに出す鳴き声なんだそうです。
メスはほとんど飛ばないですが、日中の高湿時に稀に飛翔する事もあるんだとか。
幼虫の間は飛翔出来ないので、ピョンピョンと飛び跳ねて移動します。
ショウリョウバッタの寿命は?
卵のまま越冬をして春先に孵化し、6月頃には成虫になって夏ごろに1度目の産卵を終えて
また秋ごろに2度目の産卵をし終えると死んでしまいます。
なので、卵の時期も含めると、約1年は生きるでしょう。
しかし、飼育下であればもっと長生きするものもいると思います。
ショウリョウバッタは成虫のまま越冬が出来ないので、その環境だけ整えてあげれば1年以上は生きる可能性があります。
でもバッタの世界の中では1年という寿命は長いほうで、一番寿命が短いのは2カ月~3ヵ月しか生きられないトノサマバッタがいます。
寿命が短い分、一度に産む卵の数が多かったり、成長のサイクルも早いので、絶滅する心配はないと思います。
もしショウリョウバッタの飼育に興味がある方は、産卵~幼虫~成虫までの過程を観察してみてください!
あっという間の寿命ですが、一生懸命に生きる姿からは素晴らしいものを感じますよ。
ショウリョウバッタについてのまとめ
今回はショウリョウバッタについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
子供の頃はよく捕まえて飼育していましたが、直ぐに死んでしまうんですよね…。
バッタは単純なように見えて、飼育となると中々難しいです!
もっとバッタについて詳しく知りたい方は、図鑑や資料を参考に観察してみてくださいね。
短い寿命ですが、結構奥深い生態を持っていますよ。
ライターMISAKI