昔から「蜘蛛は殺してはいけない」と言われていますよね。
虫を食べてくれる益虫とされています。
そんな蜘蛛ですが、蜘蛛は世界に35000種類いるとされていて、日本には1200種類生息しているそうです。
ここでは、日本に生息する蜘蛛の種類について、紹介していきたいと思います。
アシダカグモ
アシダカグモ(脚高蜘蛛)は、日本に生息する蜘蛛です。
アシダカグモは世界で180種類いますが、日本にはアシダカグモ、トカラアシダカグモ、ホソミアシダカグモの3種しかいません。
アシダカグモの大きさは、体長がオスで10~25mm、メスで20~30mmです。
全長は100~130mmです。
脚を広げると、CD1枚ぐらいのおおきさで、民家に現れる蜘蛛のなかでは大型の蜘蛛です。
体に色は、灰褐色の色をしています。
夜行性で徘徊性の蜘蛛なので、歩き回りながら捕食します。
夜に壁に張り付いているところを見かけたりしますね。
アシダカグモは、家にいるゴキブリを食べてくれるので益虫とされています。
アシダカグモの平均寿命は、オスが3~5年で、メスが5~7年で、メスのほうが長生きします。
ジョロウグモ
「ジョロウグモ(女郎蜘蛛)」は
北海道以外の日本全国と、中国やインドに生息しています。
9~11月に活動しています。
ジョロウグモの体長はオスが15mm、メスが40mmで、メスのほうが大きいです。
そして、蜘蛛の中では大型になります。
ジョロウグモの体の色は、黒地に黄色のラインが入っています。
脚が細くて長いです。
ジョロウグモの糸の色は金色です。
金色の糸で巣を作ります。
ジョロウグモは毒を持っていますが、人が噛まれても影響はありません。
スズメバチなどの人間にとっての害虫を食べてくれるので、ジョロウグモは益虫とされています。
ハエトリグモ
ハエトリグモ(蠅捕蜘蛛)は名前の通り、ハエを食べる蜘蛛です。
ハエトリグモ科に属する蜘蛛は5000種類ほどいるそうです。
その中にはハエだけではなく、アリや蜘蛛などを食べるものもいます。
ハエトリグモは4~11月に日本全国で見ることができます。
ハエトリグモの大きさは、体長15mmぐらいの小型蜘蛛になります。
そして大きな目が特徴的です。
体には柔らかい毛がフサフサに生えています。
ハエトリグモは、徘徊性の蜘蛛なのでよく歩き回り、ジャンプも得意です。
ハエトリグモは家の中にいるハエを食べてくれるので、益虫とされています。
カバキコマチグモ
「カバキコマチグモ(樺黄小町蜘蛛)」はフクログモの仲間です。
沖縄県以外の日本全国に生息しています。
カバキコマチグモの体長はオスが9mm、メスが12mmほどの小さな蜘蛛です。
体の色は茶黄色をしていて、大きな黒色の顎が気持ち悪いです。
蜘蛛の巣は張らずに、イネ科の植物(ススキなど)の葉っぱを丸めて作った巣に住んでいます。
夜行性なので、夜になると餌を探し回ります。
カバキコマチグモは毒蜘蛛です!
世界猛毒生物ランキングの6位になるほどの強い猛毒を持っています。
この毒は捕食するときに使うのですが、人間もカバキコマチグモに噛まれてしまったり、被害が及ぶことがあります。
特に被害が多い時期は5~8月頃です。
日本に生息する蜘蛛の種類についてのまとめ
日本に生息する蜘蛛の種類を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
日本に生息している蜘蛛の中でも一部しか紹介できませんでしたが、私達人がよく見かけることのある蜘蛛です。
虫を食べてくれるありがたい蜘蛛もいれば、猛毒を持った恐ろしい蜘蛛もいます。
私達の身近にいる蜘蛛だけでも、色々な種類があることがわかりました。
(ライター 雲呑)