蜘蛛は家の虫を食べてくれる益虫だと言われています。
家の虫というのは、ハエやゴキブリなどを思い浮かべますが、私達が目に見えないダニなどはどうでしょうか。
ダニを食べてくれる蜘蛛がいたら、なんだかラッキーだと思いませんか?
蜘蛛はダニを食べるのかどうか、調べてみたいと思います。
ダニを食べる蜘蛛っているの?
人間では目に見えないダニを食べてくれる蜘蛛はいます!
その名は「ハエトリグモ」です。
ハエトリグモはハエだけを食べるのではなく、ノミやダニも食べるんです!
すべてのダニを食べてくれるの?
家にハエトリグモが数匹います。
ダニは数千匹生息しています。
ダニの数が圧倒的に多すぎて、ハエトリグモがお腹いっぱい一生食べても食べ切れません。
ダニは数え切れないほど大量にいるので、蜘蛛にも限界があります。
家にいるすべてのダニは食べられませんので、ダニ退治はハエトリグモに頼るのではなく、自分で行いましょう。
ハエトリグモとは?
「ハエトリグモ(蠅捕蜘蛛)」とは、節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科の蜘蛛です。
ハエトリグモの体長は約2~20mmで種類によって異なりますが、どれも蜘蛛のなかでは小型になります。
体には柔らかい毛がたくさん生えています。
ハエトリグモの顔には後ろに小さい目が4つと、正面に4つ並んでいますが、正面の目の真ん中の2つはとても大きくて目立ちます。
8つも目がありますからね・・・(笑)視力がとてもいいんですよ。
見えたものの形がわかるそうです。
ハエトリグモは歩き回りながら餌を探すので、よく歩き、よく走り、よく飛びます。
ハエトリグモの英名が「ジャンピングスパイダー」と呼ばれるほど、ジャンプが得意です。
動くものには何でも反応する性格です。
ハエ、ノミ、ダニ、ゴキブリなどが餌になります。
ハエトリグモの種類
ハエトリグモは世界中に色んな種類が生息しています。
そのなかでも、日本の私達の家で見かけることのできるハエトリグモの種類を紹介します。
アダンソンハエトリ
アダンソンハエトリは日本の家の中でよく見かける蜘蛛のひとつです。
明るい窓辺によく現れるそうです。
アダンソンハエトリの体長はオスが5~7mm、メスが6~9mmでメスのほうが少しだけ大きいです。
オスの体の色は黒色で、白い毛が良く目立ちます。
メスの体の色は茶褐色や褐色のような色で、白い毛でできた三日月形の模様が特徴的です。
徘徊性の蜘蛛なので、歩きながら餌を捕食します。
チャスジハエトリ
チャスジハエトリもアダンソンハエトリと同様に、日本の家の中で見かける蜘蛛です。
電話ボックスや公衆トイレなど、色々なところで見ることができます。
チャスジハエトリの体長はオスが7~11mm、メスが10~12mmで、ハエトリグモのなかでは大型の蜘蛛になります。
チャスジハエトリの頭胸部は両端が丸っこくて、中央が盛り上がっています。
お腹の部分は少し尖ったような形です。
体にはたくさんの毛があります。
体中、毛がボーボーです。
チャスジハエトリはオスとメスで体の色が変わります。
オスの体の色は黒褐色で、縦筋が白色です。
縦筋の長さもオスのほうが長いです。
メスの体の色は褐色で、縦筋は淡い褐色です。
メスはお尻のほうに白いまだら模様が見られます。
チャスジハエトリは歩き回りながら獲物を捕まえます。
そして、巣の近くで食します。
獲物を見つけたら静かに近づいて、素早く跳んで、捕まえます。
チャスジハエトリは歩いている時はずっと糸を引いているので、落下することはありません。
蜘蛛はダニを食べるのかどうかのまとめ
蜘蛛はダニを食べるのかどうか調べてみました。
わかったことは、ダニを食べる蜘蛛がいるということです。
その蜘蛛は「ハエトリグモ」で、私達の家の中でみかけたことのある、あの蜘蛛でした。
(ライター 雲呑)