バラは人気のある花としてその地位を確立し、よく親しまれています。

それは今に始まったことではなく歴史ある背景があります。

現代では園芸の技術も進歩しオベリスクのような道具を使用し、見せ方にも幅が出てきているようです。

バラの生態について

私たちは通常細かい区別をせずバラとまとめて呼びますが、これはバラ科に属しているバラ属のことを指して言っていることが多いです。

園芸に利用されることもよくあるため園芸種の総称として呼んでいるパターンも多いです。

この園芸種とは栽培品種とも言い、農業や園芸の利用のためにつくられた育種で、バラの場合園芸利用に関するものとして限定されるでしょう。

バラはツルのある植物で、バラを含めたいくつかのツル植物は他の木に巻き付きながらこれを支えとし高い場所まで茎を伸ばす性質を持っています。

 

そしてバラの場合にはこの茎や葉にトゲを持っている種類が多いです。

生息分布は主に北半球で、人為的なものを除くと南半球にバラは生えていないと言われています。

 

北半球の中でも温帯地域に多く、日本はバラの自生している地域として有名です。

この他海外でも中国やヨーロッパ、アメリカ等にまで分布域を広げています。

 

またバラの季節、開花をする時期は品種によっても違いが大きく、5月頃から11月頃と言われています。

しかしこの期間のすべてが該当するということではなく、真夏の暑い時期は避けた春と秋に咲くことが多いようです。

バラと日本との関係

日本においてバラとの関りは古くから持っており、万葉集で扱われている故事でもバラを「うばら」と呼び、登場しています。

ここで「うばらき」という地名が登場しますが、これはなんと茨城県の由来にもなっているそうです。

 

今となっては高貴なイメージのあるバラですが明治時代より前の時代においてはこのような扱いは受けておらず、西洋の文化との関りを強く持ち始めることによって徐々に現代のような感覚を持つようになっていきました。

 

そして日本原産の「ノイバラ」、「ハマナシ」、「テリハノイバラ」が品種改良に使用されるなど、バラの一般普及も進み、最近では昔と比べて価格も下がり観賞を楽しむためガーデニングが流行りはじめ多くの人がバラと接するようになったのです。

オベリスクを使ったバラの育て方

オベリスクとは古代エジプトの神殿に立つ塔を由来に、園芸分野において、塔が立っているように高く組まれた支柱のことを指します。

何に使うのかと言うと、基本的に花壇の中にオベリスクを設置し、ツル植物を誘引することで高さを持たせて立体感を演出します。

 

オベリスクの使い方を簡単に説明すると、まず地面にしっかりと設置し、バラの枝を数本残すように細い枝や余分なものはカットします。

そして次にこの枝をオベリスクに巻き付けていきますが、枝同士を交差させながら巻き付けて誘引することで綺麗に仕上げることができます。

 

そしてビニールタイなどで固定して終了となりますが、この作業は冬、1月や2月にしておきましょう。

その後のバラの育て方のポイントは日光と水分をたっぷりと与えることです。

 

バラは日光を多く必要とする植物なので、日中は直射日光の当たるように置いてあげて、そうすると土が乾いてくるので鉢の底から水が流れるくらいの水を与えてあげます。

こうすることで健康的にバラの花が咲き、その頃にはオベリスク全体が綺麗に飾られていることでしょう。

また、バラのオベリスク仕立てとしておすすめなものにアーチ型のものやトレリスなどがあり、印象を変えることができます。

オベリスクを使ってバラを綺麗に見せよう

バラの特徴であるトゲやツル性を持つことを紹介し、日本文化との関係があることにも触れました。

またこのツル性があることでオベリスクを使った楽しみ方もできるため興味があれば仕立ててみてはいかがでしょうか。

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