皆さんはカゲロウという昆虫を知っていますか?
基本的に害虫扱いなので、あまり良い印象を持つ方も少ないのでは無いでしょうか?
でもよく見ると結構可愛らしい姿してるんですけどね…。
今回はそんなカゲロウの生態や種類について詳しく紹介していきたいと思います!
カゲロウってどんな虫?~名前の由来・生態など~
まず名前の由来からですが、カゲロウは成虫になるとたったの1日でその生涯を終える事から、儚い命という事でカゲロウと名付けられたそうです。
普段は害虫扱いですが、こういう話を知ると害虫として見るのが可哀想な気がしますね…。
生息地は、本州・四国・九州、外国では朝鮮・中国などに広く分布しています。
体長は種類によってばらつきはありますが、小さいもので5mm~大きいもので25mmほどあります。
【成虫時代】
カゲロウのサイクルとしては、幼虫⇒亜成虫⇒成虫の順番に成長していきます。
成虫は細長い体に透明感があり、上記にも書いたように1日の命と寿命も非常に短いです。
頭部に3個の単眼があり、1対の複眼があります。
メスよりもオスの複眼の方が大きいのがオスメス見分ける時の特長です!
成虫になると口元は退化しているので、摂食機能は無いみたいです。
【幼虫時代】
カゲロウが幼虫の時は、水がきれいな川の水中で生活します。
他には湖沼や浅い池や水田などに住むものもいます。
幼虫の時から、3個の単眼と1対の複眼があり、唯一違う所と言えば羽が無い事です。
成虫時代よりも幼虫時代の方が生きている日数が長いです。
成虫時代は口が退化するので何も食べませんが、幼虫時代は水中の微生物などを捕食できるようになっています。
幼虫時代のおおきな特長としては、少なくて10回、多くて40回程脱皮を繰り返すことです。
この脱皮を半年~1年掛けて行い、成虫になっていきます。
カゲロウってどんな種類がいるの?
少しだけカゲロウの種類を皆さんに紹介しますね!
【キイロカワカゲロウ】
体全体が薄い黄色で、水底の砂泥中に潜ったり埋もれたりする習性を持っている。
背面の気管えらから酸素を取り入れ、えらの形状は種類によって様々である。
【マダラカゲロウ】
石のくぼみや石間のごみの中などに生息するのがこのマダラカゲロウ。
動きはゆったり、のろのろ行動しているのが特徴です。
【チラカゲロウ】
全国的に広く生息しているのがチラカゲロウ。
体長は16mm~18mmほどの大きさで、体色は赤茶色です。
幼虫は河川の流れの早い早瀬によく生息しています。
今回は少ししか紹介出来ませんでしたが、カゲロウの種類はまだまだ存在するので、興味がある方は是非図鑑などで調べてみて下さいね!
なぜカゲロウは害虫と言われるのか?
特に害がなさそうなカゲロウですが、害虫扱いされる理由としましては
特定の時期に大量発生して、街路灯や照明や網戸などに群がって、カゲロウの死骸のせいで車がスリップ事故を起こすなんて事もあるようなんです。
あとは量が半端ではないので後片付けも大変なんだとか…。
酷い地域では雪が降ってるかのように大量発生して、交通期間にも影響が出る事もあるんだそうです!
カゲロウについてのまとめ
今回はカゲロウについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
よくよく調べると、カゲロウの被害に合っているのは主に東北の方みたいですね。
東北ではカゲロウ軽減対策を行うなどしているようです。
1日の短い命なので見逃してあげたい気持ちもありますが、見逃せない程の大量発生なので仕方無いのかもしれませんね…。
カゲロウは調べれば調べるほど面白い生態も持っているので、皆さんも調べてみてくださいね。
ライターMISAKI