長い触角がトレードマークの「カミキリムシ」。
幼い頃、カミキリムシに髪の毛を与えて、本当に髪を切れるのか試したことがあります。
カミキリムシはたくさん種類があるそうですが、そのなかでも黒いカミキリムシを見みたことがありますか?
ここでは、日本に生息している黒いカミキリムシがどの種類なのか調べてみたいと思います。
カミキリムシとは?
「カミキリムシ(髪切虫、天牛)」は、コウチュウ目カミキリムシ科の昆虫です。
カミキリムシは世界中に生息していて、2万を超える種類がいるそうです。
日本だけでも800種ほど確認されています。
カミキリムシは触角が長いのが特徴です。
種類によって違いますが、なかには身体の3倍の長さの触角を持ったカミキリムシもいます。
英名や漢字表記もこの長い触角が由来となっています。
カミキリムシは、卵→幼虫→蛹→成虫で一生を送る完全変態です。
カミキリムシの大顎はとても発達しています。
手を噛み付かれたりすると血が出ることもあります。
髪の毛を噛み切るほどの顎の力を持っているので「カミキリムシ」という名前が付けられています。
カミキリムシは木や木の根、植物の葉などを食べるので、ガーデニングをしている方にとっては害虫です。
クロカミキリ
「クロカミキリ(黒天牛)」はクロカミキリ亜科のカミキリムシです。
日本全国に生息していて、東南アジアでも見ることができます。
6~9月の夏にマツなどの倒木に集まっています。
灯火にもやって来ます。
体長は11~23mmで、身体の色は黒色です。
触角は短めで数珠状です。
小さなクワガタに間違えることもあるぐらい似ているところがあります。
クロカミキリはクロカミキリ同士でよく喧嘩するので、身体が傷ついている個が多いです。
「クロカミキリモドキ(黒擬天牛)」というカミキリムシもクロカミキリととってもよく似ていて、身体は黒色です。
ノコギリカミキリ
「ノコギリカミキリ(鋸天牛、鋸髪切)」は、ノコギリカミキリ亜科のカミキリムシです。
日本全国に生息しています。
5~9月の夏の夜に、灯火にやって来ているのをよく見かけます。
ノコギリカミキリの体長は23~48mmなので、日本のカミキリムシのなかでは大型です。
オスよりメスのほうが大きいです。
ノコギリカミキリの身体の色は黒や黒褐色です。
少し扁平でがっちりとした体型で、迫力があります。
ノコギリカミキリの触角は鋸の刃のようにギザギザしています。
これが和名の由来ともなっています。
他のカミキリムシよりも動きが早いので、色や形なども含めて、ゴキブリと見間違える人も多いとか・・・。ちょっと可哀想ですね(笑)
力が強いので、捕まえると噛み付いてくることもあります。
ノコギリカミキリは他のカミキリムシと違って、前翅と後脚、後翅と腹部をこすり合わせながら「シュッシュッ」と音を立てます。
シラケトラカミキリ
「シラケトラカミキリ」は、キンケトラカミキリ属のカミキリムシです。
日本全国に生息しています。
4~7月に木や花にいるところを見かけることができます。
体長は8~12mmで身体は黒色です。
背中にハの字のような白い模様があります。
身体が長毛に覆われている毛深いヤツです。
黒いカミキリムシについて まとめ
黒いカミキリムシがどの種類なのかを紹介しました。
日本に生息している黒いカミキリムシを3匹紹介しましたが、パッと見るだけでは違いが良くわかりません。
よく観察するとそれぞれ違った特徴があります。
黒いカミキリムシは他にも、黒い地に胸だけが赤い「ホタルカミキリ」などもいます。
ここで紹介しきれませんでしたが、黒いカミキリムシはまだまだたくさんいるようです。
(ライター 雲呑)