どことなくパイナップルに雰囲気が似ている「グズマニア」。
それもそのはず、グズマニアはパイナップル科の植物なのです。
常緑性で開花時期が長く、日陰でも育つことから、観葉植物として人気がありますね。
ただ、ちょっと名前が…あまり好ましい感じではないのが残念。
名前だけでグズマニアを敬遠してしまっている人もいるかもしれません。
そんな人のために、今回はグズマニアの魅力を存分に伝えていきたいと思います。
グズマニアの生態
グズマニアは熱帯アメリカ原産の多年草です。
パイナップル科の植物ですし、いかにも熱帯の植物!という見た目ですね。
「グズマニア」と言う名前は、自然科学者の「グズマン」から付けられたと言われています。
園芸店などでは「アナナス」という名前で売られていることもありますが、「アナナス」というのはパイナップル科の観葉植物の総称です。
和名は無いようですが、もしも和名が付くならどんな名前になるのか、ちょっと気になりますね!
グズマニアの草丈は25㎝~50㎝ほど。
長い葉が放射状に伸び、重なり合った葉の間に水分を貯め込みます。
葉の中心では赤、黄色、紫などトロピカルカラーの花が咲きますが、じつはこの花、「花」ではないということを知っていましたか?
一見花に見えるカラフルな部分は、じつは苞花と呼ばれる部分で、本物の花を包む葉。
葉があんなにカラフルになるなんて、不思議ですよね。
本物の花は短命ですが、苞花は3~5カ月もの間楽しむことができます。
ただ残念なことに、花は一つの株に一度しか咲きません。
では一度花が咲き終わった後は、また新しいグズマニアを購入するしかないのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
グズマニアは花が咲き終わると、小さな子株ができるのです。
その子株を株分けして育てれば、何度でも花を楽しむことができるという寸法。
苞花が色あせてきたら早めに切り戻すことで、子株に栄養が行き届き、丈夫な株になります。
グズマニアの育て方について
トロピカルな雰囲気で部屋を明るくしてくれるグズマニア。
育て方はさほど難しくないので、園芸素人の方でも気軽に手を出すことができるのが嬉しいですね。
ここでは、育て方のポイントについて、まとめていきたいと思います。
熱帯の植物なので、ガンガン日光が当たるような場所の方がいいのかな?と思われがちなグズマニア。
しかし、野生下では熱帯雨林の中で樹木などにへばりついて育つ植物なのです。
そのためあまり日の当たらない高温多湿な環境を好み、直射日光はむしろ苦手。
直射日光が当たると葉焼けを起こすので、室内での置き場所はレースのカーテン越しなど「明るい日陰」が好ましいです。
屋外で育てる場合も風通しの良い涼しい場所を選びましょう。
寒さには弱いので、冬には室内の日当たりの良い場所で管理してください。
水やりは、グズマニア独特の方法で行います。
筒状になった株元に水を溜め込むので、生育期である5~10月の間はそこに水がたっぷりと溜まるように、株の上から水をかけましょう。
それ以降の時期は、鉢を傾けて溜まった水をいったん出し、改めて少量の水が溜まる程度に与えてください。
湿度が高い環境を好むので、用土はミズゴケを使用し、頻繁に霧吹きで葉に水をかけるといいですよ。
ただし、半日陰を好むとは言え、風通しも日当たりも悪いような場所で育てていると、周囲の壁や家具にカビが発生することもあるのでご注意を。
グズマニアについてのまとめ
グズマニアの花が咲くと、家に居ながらにして南国気分を味わうことができますね。
花言葉は「理想の夫婦」なので、結婚祝いのプレゼントや結婚記念日の贈り物にしたり、新居を構える際に観葉植物として育てることをおすすめします!
(ライター もんぷち)