プリムラポリアンサという名前の花をご存知でしょうか?

なかなか聞きなれない花の名前かもしれませんが、園芸店などでは多く出回っている人気のある植物です。

今回はそんなプリムラポリアンサについて詳しくお話します。

プリムラポリアンサの特徴

プリムラポリアンサはサクラソウ科に分類される植物です。

古くから改良され、現在出回っているものは園芸種がほとんどです。

17世紀にイギリスで作出され、18世紀にヨーロッパで人気を博しますが、その後いったん下火になり、20世紀に中期にアメリカで再び育成が進みました。

プリムラポリアンサの花

冬から春の時期に赤、白、ピンク、紫、黄色などのポップな色彩の花を咲かせます。

浅く切れ込みの入った花弁は桜のようで可愛らしく、現在主流になっているものは花茎が伸びずに葉のすぐ上でまとまって咲か咲くアコーリス・タイプと呼ばれるもの。

 

放射状に出す丸みのある葉とその中心に咲く花のバランスが良く、コンパクトなので鉢植えや寄せ植えにも向いています。

モダンで可愛らしい花をつけ、花の大きさは小輪で3㎝、大輪では10㎝程にもなり、毎年花を咲かせる多年草です。

花は毎年咲かせますが、高温多湿に弱いので、初夏以降は枯れることもあります。

プリムラポリアンサの栽培

プリムラポリアンサは日当たりのよい場所で管理します。

他のポリアンサのよりもより日光を好み、冬でも明るい部屋や暖地であれば、戸外の日当たりのよい場所で管理します。

 

10~20度の気温を好み、耐寒性もありますが、霜に当たれば枯れてしまいます。

九州などの暖地では戸外でも越冬が可能ですが、それ以外は冬には鉢上げして室内で管理する方が良いでしょう。

 

水やりは土が乾いてきたらたっぷりと与えます。

あまりあげすぎると加湿になり、根が傷むことがあるので注意が必要です。

 

水やりの時には土に直接かけ、葉や花には水がかからないようにします。

葉を持ち上げて、あくまでも根元だけに注ぐようにしないと、花はしぼんでしまいます。

 

花が終わったら花がらを摘みます。

こうすることで蕾が咲きやすくなり、絶え間なく咲かせることが出来るようになります。

4月に入ったら、蕾も摘み取り、葉や茎、根に栄養がいきわたるようにします。

 

5月になって気温が上がってきたら、涼しく明るい日向に移動させます。

この時期は薄めの液体肥料を施し、株を充実させますが、梅雨明け位になったら、肥料は与えないようにしましょう。

 

肥料は元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。

追い肥は10~4月までの間、液体肥料を月に3~4回程度ほどこします。

種を蒔く時期は5~6月で、発芽温度は15~20℃です。

 

ポット蒔きで覆土はせず、夏場は強い日材の当たらない涼しい場所で育て、秋になってから定植するようにします。

病害虫はアブラムシ、ハダニ、ウドンコ病、灰色カビ病などに注意が必要です。

多湿になると病気が発生しやすいので、花がらの処理はこまめに行い、風通しを良くしておきましょう。

プリムラポリアンサの花言葉

プリムラポリアンサの花言葉は沢山あります。

以下、一挙にご紹介しますので参考になさってみてください。

 

「無言の愛」「富貴」「可憐」「可憐な生き方」「美の秘密」「運命を開く」「神秘な心」「うぬぼれ」「一目ぼれ」「陽気」「上機嫌」

 

ちなみにプリムラポリアンサと寒さに強い品種プリムラジュリアエとの交配種がプリムラジュリアンで、こちらは多くの品種の中でもとりわけ人気のある品種です。

そのプリムラジュリアンの花言葉は「永続する愛情」「青春の喜びと悲しみ」「若き日の躍動と輝き」「運命を開く」「快活」「可憐」「美の秘密」です。

(ライター ナオ)