「すき、きらい、すき、きらい、すき・・・・・・・・・」と花占いをしたことはないでしょうか。
小さく細長い花びらを円形に咲かせる花姿が特徴的なガーベラは花占いにぴったりな花のひとつといえるでしょう。
色とりどりに鮮やかに咲くガーベラには前向きでステキな意味の花言葉が多いのですが、ここでは白のガーベラについて、その花言葉や他のキク科の花との見分け方を調べてみます。
ガーベラとはどんな花?
ガーベラとは、キク科の多年草で開花の時期は春と秋、3~5月と9~11月で1年に2回楽しむことができます。
花の色は清楚な白から非常に鮮やかな赤、ピンク、黄色などさまざまです。
花の大きさも3cm~12cmに達するものまであり、一重咲きから八重咲き、万重咲き、スパイダー咲きなど、2000種以上の品種が出回っています。
ガーベラは19世紀の終わりごろ、南アフリカで発見されてからまだ100年ほどの新しい花です。
花の名前は、発見者のドイツ人の医師ゲルバー(Gerber)にちなんで名付けられました。
大正初期に日本に渡来し、そのハイカラな雰囲気をもつ花は、「花車」、「花千本槍」として人気を博しました。
品種改良・技術が進み、いまでは周年流通しています。
ガーベラの花言葉
鮮やかな花色や華やかな花形をもつガーベラは、その場にいる人々を明るく陽気にさせます。
そのためか、「希望、常に前進、美しさ、感嘆」などの前向きな意味の花言葉をもつようになりました。
さらに、花の色ごとに異なる花言葉をもっているのでご紹介しましょう。
- 白:希望、律儀、純愛
- 赤:神秘、燃える神秘の愛、限りなき挑戦
- ピンク:崇高美、熱愛、童心に帰る、思いやり
- 黄色:究極の愛、究極の美、親しみやすさ、優しさ
- オレンジ:我慢強さ、冒険心
白いガーベラ
ガーベラの花の色は、最近では品種改良・技術が進み、上記の色の他に、青や紫、レイボーカラーのものまででています。
そのなかでも、清楚で美しい白いガーベラに注目してみましょう。
季節のお花にふれることにより、悩みや疲れを癒すフラワーセラピーによると、白いガーベラには、心と心のつながりの大切さに気づかせ、気持ちを浄化してくれる働きがあるそうです。人間関係のバランスをとることの大切さ、自分らしく生きつつもお互いを認め合うことの大切さに気づかせてくれるのです。
『白いガーベラ 希望がわく童話集』について
東日本大震災のあと、8人の作家と5人の画家が「童話で元気に立ち上がろう!」とアクションを起こしました。
被災地支援の方法はいろいろありますが、被災地のこどもたちに希望を届けようと出版された童話集です。
ペン型のIT機器「音筆」で紙面にタッチすると、作家自らによる読み聞かせ音声を聞くことができます。
タイトルを「白いガーベラ」と名づけたのは、白ガーベラの花言葉や癒しの働きに関連しているからかもしれません。
ガーベラと他のキク科の花との見分け方
ところで、白いガーベラによく似た花はたくさんありますよね。
同じキク科の花にも似たようなものがたくさんあるので見分けるのは難しい場合があります。
どんな種類があるか見てみましょう。
マーガレット
和名「木春菊」、暑さ寒さに弱く栽培は難しいが、うまく育て何年もすると茎が木のようになる。
花の時期は5~7月。
背丈が1m~になることも。
多数に枝分かれして葉が茂る。
一方、ガーベラの葉は根の際から放射状にでる。
シャスターデイジー
フランスギクやハマギクなどを掛け合わせてできたもの。
花の時期は5~6月。寒さに強い。
ハマギク
日照時間が短くなると花が咲く短日植物。
花の時期は9~11月。
日本の特産種で江戸時代から人気の園芸品種。
ガザニア
日光が当たると花が開き、夕方や曇りには閉じる性質がある。
ローダンセマム
花は3~7月まで咲き続ける。
暑さに弱いので夏越しはむずかしい。
カモミール
一年草。
ハーブの仲間で花が咲くとりんごのよい香りがする。
種類によって春に咲くもの、初夏に咲くものがある。
ガーベラの花もちをよくする方法
ガーベラの花もちは5~10日程度なのですが、じめじめした梅雨の時期などは、すぐに花がガクッと垂れて下を向いてしまいますよね。
ガーベラをより長く楽しめる方法を紹介します。
ポイント
水の雑菌の繁殖をおさえること!!
《用意するもの》
- きれいな花びん
- 水道水
- 漂白剤
- よく切れるカッターかはさみ(切花用がベスト)
①よく洗ったきれいな花びんに水を底から3cmぐらい入れる。
②ガーベラの茎をよく切れるカッターかはさみで斜めに切る。
*切るときには植物の気孔の細胞壁をつぶさないように、サッと切る。
③切ったらすぐに水の入った花びんに入れる。
④直射日光が当たらない、できるだけ涼しいところに飾る。
*暖房冷房の風を直接当てない。
⑤2、3日に一度(夏場はなるべく毎日)水を取り替える。
⑥2、3日に一度、茎を切り戻す。
花用延命剤なども販売されていますが、殺菌効果のある漂白剤だけで十分です。
さらに夏場は、水の中に氷を2、3個入れて、水を冷たくしてあげると植物が喜びます。
それでも、花がグダッとしてくるのは避けられませんが、短く切り詰めた花をガラスの器に浮かべるなどして最後まで楽しみましょう。
まとめ
4月18日(よいはな)は、ガーベラの日なんだそうです。
4月はガーベラの出荷最盛期であり、国産品種第一号が咲いた日であるからともいわれています。
「希望、律儀、純愛」を示す白いガーベラは、どんな場面やイベントにもふさわしい花といえます。
ぜひ白いガーベラを大切な方に贈りましょう!
(ライター sensyu-k)