カトレアはとても大きな花を咲かせる蘭です。
とても派手な花で、とても美しい花です。
園芸家さんのなかでも人気で、よく栽培されています。
そんな人気のカトレアはどんな花を咲かせるのでしょうか?
カトレアの花と生態について調べてみました。
カトレアとは?
「カトレア」はカトレヤとも呼ばれます。
カトレアを最初に発見し、栽培した園芸家のカトリーから名前をとっています。
カトレアはラン科の植物で、洋ランの女王とも呼ばれています。
中南米が原産で、野生では80種類程が生息しています。
野生のカトレアは、岩の上や樹木の枝や幹にくっ付いて咲いています。
日本には明治末期にイギリスから渡来してきました。
蘭のなかで一番多く栽培されているのがこのカトレアです。
太めの茎に肉厚の葉っぱが1~2枚付いています。
カトレアは香りが良いのも特徴のひとつです。
現在流通しているカトレアは、ほとんど園芸品種です。
カトレアは19世紀からたくさん品種改良がされるようになり、今では数え切れないほどの品種があります。
カトレアの切り花は品があり、とても華麗なので、結婚式のブーケなどにも使われています。
発表会やパーティーの髪飾りやコサージュなどにも使われたりもしています。
カトレアの花
カトレアは花の色が赤やピンク、黄色やオレンジ、青、紫、緑、白などカラーも豊富で、とっても鮮やかです。
10センチ以上の直径のある大きな花を、茎のてっぺんに咲かせます。
カトレアには花びらが6枚あるのですが、花びらの中で一枚だけ独特の目立つ形をしています。
その一枚を”唇弁(リップ)”と呼び、カトレアの品種によっては唇弁だけ色が違う種もあります。
カトレアの花の開花時期は品種によって変わります。
3~4月の春咲き、5~8月の夏咲き、9~11月の秋咲き、12~3月の冬咲きのもの。
一年のうち2回咲くもの。
不定期に開花するものなどがあります。
カトレアの種類
カトレアは4つの種類に分けられます。
「大輪系」・・・株元から葉先までが40センチ以上のものです。
大きな花を咲かせるカトレアで、コサージュや花束として使われます。
「中輪系(ミディ)」・・・株元から葉先までが20~30センチぐらいのものです。
お家でも育てやすい大きさです。
「ミニ」・・・株元から葉先までが10~15センチまでのものです。
小さくてかわいいです。
「花茎が長く伸びるタイプ」・・・長く伸びた花茎に2~5輪の花を付けます。
カトレアの品種
カトレアは品種によって色や花の形などが変わります。
少しですがここで紹介していきたいと思います。
Rlc.マック ホームズ ニューベリー
大輪タイプのカトレアで、夏~秋にかけて咲きます。
花びらは赤紫色で、花の中心は赤色をしています。
甘い柑橘系の香りがするんですよ。
Rlc.ゴールデンゼル レモン シフォン
中~大輪タイプのカトレアで、冬から春にかけて咲きます。
花びらはレモンイエロー色で、唇弁が濃いピンク色です。
Rlc.ドナキムラ パラダイスタミ
秋~冬咲きのカトレアで、とても匂いが良いです。
花びらは明るい濃いめのすみれ色で、唇弁は黄色です。
カトレアミニパープル セルレア ブルースカイ
ミニサイズのカトレアで、花びらは薄紫色のようなブルー系です。
育てやすく、年に2回花を咲かせます。
カトレア コクシネア
ミニサイズのカトレアで、とても小さい花を咲かせます。
花びらは朱色で、交配親としてよく使われています。
ブラソカトレア メモリア ビタ リー ライムライト
花茎が長く伸びるタイプのカトレアで、花びらはライム色です。
唇弁が蛍光ピンク色なので、とっても派手派手な配色です。
暑さに強いのが特徴です。
カトレアの花についてのまとめ
カトレアは品種によって様々な花を咲かせますが、どれも高級感があってとても美しいです。
カトレアの優雅で気品のある風貌に魅了されますね。
たくさんの品種の中から、あなたのお気に入りのカトレアを見つけてみませんか?
(ライター 雲呑)