「ヒヤシンス」といえば・・・??
あなたはヒヤシンスの季節はいつ頃なのか思い浮かびましたか?
美しい色で、ゴージャスな花を咲かせてくれるヒヤシンス。
ヒヤシンスの季節はいつ頃なのか、ヒヤシンスの魅力と共に調べてみました。
ヒヤシンスとは?
「ヒヤシンス(Hyacinthus orientalis)」は、ヒヤシンス属の球根植物です。
ギリシャ地方の地中海沿岸が原産で、約30種あるそうです。
16世紀前半にイタリアで栽培されました。
18~19世紀にはイギリスでたくさん栽培され、数百を超える品種が作られました。
20世紀になるとイギリスのヒヤシンスは少なくなり、現在ではイギリス系の品種はほとんど残っていません。
日本には1863年頃に、フランスからチューリップと一緒に渡来しました。
日本では観賞用として、鉢植えと水栽培で育てられています。
ヒヤシンスの名前
もともとヒヤシンスの名前は、ギリシャ神話に登場するヒュアキントスという美少年から付けられたそうです。
ヒヤシンスは「ヒアシンス」と呼ばれることもあります。
日本でのヒヤシンスの和名は「風信子」「飛信子」です。
ヒヤシンスの音の響きで当て字で付けられたとかなんとか。
ヒヤシンスの甘い香りが、風に乗って運ばれてくるイメージだそうですよ。
ヒヤシンスはどんな花が咲くの?
ヒヤシンスは太い茎が20センチ程スッと伸びて、その先にたくさんの花を咲かせます。
花の形は星のような、ユリを小さくしたような形です。
ヒヤシンスはもともと紫青色だけでしたが、品種改良され、赤やピンク、青や黄色の花を咲かせます。
ひとつの茎にたくさんの花を咲かせるのでとってもゴージャスです。
花からは甘い香りがします。
ヒヤシンスの季節は?
ヒヤシンスの季節は「春」です。
春に花を咲かせて、良い匂いを放ちます。
ヒヤシンスの甘い香りは蜂が好きな匂いなので、蜂が寄ってくることもあります。
ヒヤシンスに蜂が寄っている光景は、春が来たーって感じがします。
ヒヤシンスの種類
野生のヒヤシンス”オリエンタリス”の花の色は青色で、強い香りがします。
ひとつの茎からは少しの花しか咲きませんが、それがまたいい雰囲気を出しています。
このオリエンタリスを元に以下の2種類が品種改良されました。
ダッチヒヤシンス
18世紀からオランダで品種改良されているのが「ダッチ・ヒヤシンス」です。
栽培品種は2.000以上になります。
ひとつの茎から花がびっしりとたくさん、ブーケのように咲きます。
品種によっては、八重咲きや大輪種などもあります。
代表的な品種は、白い花を咲かせる”カーネギー”や黄色の花を咲かせる”シティ・オブ・ハーレム”、青い花の”デルフト・ブルー”などがあります。
ローマンヒヤシンス
フランスで品種改良されたのが「ローマン・ヒヤシンス」です。
ひとつの球根から茎が複数でます。
その茎にまばらに花を咲かせます。
高さは低めで、小さめの花ですが、丈夫で可愛らしいんですよ。
ヒヤシンスは危険?
ヒヤシンスには「シュウ酸カルシウム」が含まれています。
このシュウ酸カルシウムに皮膚が触れると、痒くなったり、被れてしまうことがあります。
ヒヤシンスを触る際は、軍手などをつけましょう。
また、猫にとってヒヤシンスは危険です。
猫がヒヤシンスを誤飲すると中毒になり、死に至る可能性が高いです。
人間でもヒヤシンスを誤飲すると下痢や嘔吐の症状が現れます。
猫を飼っている方は、ヒヤシンスに十分に注意してください。
ヒヤシンスの季節についてのまとめ
ヒヤシンスに季節はいつ頃なのかわかりましたか?
ヒヤシンスの季節は「春」です。
春になったら花を咲かせ、春の風と共に甘い香りを運んでくれます。
(ライター 雲呑)