カナリアナスという観賞用のナスをしっていますか?
これってナスなの?と思ってしまうほど可愛らしい実をつけるカナリアナスの花は一体どんなものなのでしょう?
カナリアナスの特徴
カナリアナスは熱帯アメリカ原産のナス科の植物です。
秋に黄色に実らす果実には大小数個の突起があり、その形が狐の顔に似ているので「フォックスフェイス」と呼ばれます。
また、小鳥の一種であるカナリアの黄色い羽を連想するため「カナリアナス」の名前でも呼ばれます。
また、種などの販売ではとげなしツノナスという名前になっており、色々な名前で呼ばれています。
カナリアナスの花
カナリアナスの花の時期は8~10月頃です。青紫をしたナスに似合た星形の花をつけます。
小さく可愛らしい花は実だけでなく、観賞に値するもの。
カナリアナスの栽培
発芽に高温が必要で、八重桜が散り始める頃からが適期です。
種は大きくピートバンか種まき用土を入れた箱に5㎝間隔に点まきし、種が隠れるくらい土をかけます。
夜は保温すると安心で、本葉2~3枚の頃小鉢やポットに植え替えします。
庭植えする場合は水はけの良い日向に植え、鉢植えで葉10号以上の深鉢か大型プランターで栽培し、風通しの良い日向に置きます。
庭植えの場合は水やりは必要ありませんが、鉢植えの場合は栽培期間を通じて土の表面が乾いたら、たっぷりの水を与えます。
庭植え、鉢植えともに5~9月の間緩効性化成肥料を施します。
窒素分の割合がリン酸・カリよりも多い肥料は避けた方が無難です。
病気の心配は特にありませんが、4~10月の生育期間中にはアブラムシが発生します。
丈夫な植物なので、よほど大発生しない限りは放っておいても大丈夫ですが、ヨトウムシやエカキムシ、ナメクジによる葉の食害には注意しなければなりません。
葉が食い荒らされているのに姿が見えない時はこれらの虫の可能性が高くなります。
特にヨトウムシは夜に活動するので、暗くなるころを見計らって株を確認するか、土にばら撒くタイプの薬剤があるので、それを利用して駆除してしまいます。
また、風通しが悪く高温多湿になるとウドンコ病が発生するのでそちらにも注意が必要です。
4~5月に苗を買って植え付けるのが、綺麗な実を楽しむために重要になります。
種を蒔く場合は3~4月にまき、フレームなどを利用して地温を高くするように工夫が必要です。
あまり遅く蒔いてしまうと、寒くなって身が綺麗につく前に枯れてしまうこともあるので、早めを心がけましょう。
また、早めに蒔いた場合は遅霜などに当たってしまうこともあるので、管理に気を付ける必要があります。
6~7月になったら摘心が必要です。1株につき4~5本を目安にして、わき目を切り取って数を減らします。
カナリアナスの利用
主な利用は鑑賞用ですが、稀に洗剤として利用されることもあります。
中国では金色色は縁起が良い為、黄金色をしている果実の本種が正月飾りとして用いられています。
カナリアナスの花言葉
カナリアナスの花言葉は「偽り」「私の想い」で、誤解を招きやすいのでプレゼントするときには注意しなければなりません。
カナリアナスのあれこれ
カナリアナスは花材として店頭で販売されていますが、枝葉はすっかり取り除かれてしまっています。
水に入れなくても2ヶ月くらいはそのままの姿なので、装飾用や花材としても最適です。
カナリアナスのまとめ
カナリアナスは熱帯アメリカ原産のナス科の植物。
秋に実る果実には大小数個の突起があり、その形が狐の顔に似ているので「フォックスフェイス」と呼ばれる。
また、小鳥の一種であるカナリアの黄色い羽を連想するため「カナリアナス」と呼ばれることもある。
(ライター ナオ)