秋頃、道を歩いているとふわっと良い匂いがすることはありませんか?
それは「キンモクセイ」の匂いかもしれません。
キンモクセイの匂いについて調べてみました。
キンモクセイとは?
「キンモクセイ(金木犀)」は、江戸時代に中国から伝わってきた木樹です。
濃いオレンジ色の花を9月~10月の秋頃に咲かせます。
甘い匂いをさせる小さな花は一週間しか咲きません。
キンモクセイの花は食用にもされていて薬などにも使われます。
キンモクセイの匂い
キンモクセイの匂いの成分はβーイオノン、リナロールオキサイド、リナロール、γーデカラクトンなど100種類あります。
キンモクセイの匂いは一言で言ったら”甘くて良い香り”です。
キンモクセイの匂いがしたら周りをキョロキョロして探してしまうぐらい、甘ーくてフワーっと優しい匂いが漂います。
なかには、甘い杏の香りに似ているという人もいたり、オレンジを激甘に煮詰めた香りだという人もいます。
昔トイレの匂いといえば「キンモクセイ」の匂いでした。
ですので、キンモクセイの匂いは”トイレの匂い”という方も多いです。
昔は汲み取り式トイレばかりで臭かったので、匂いが強くてトイレの匂いを消してくれるキンモクセイをトイレの近くに植える家庭が多かったそうです。
キンモクセイの匂いの効果
キンモクセイの匂いには身体に良い効果があるといわれています。
まず、「リラックス効果」です。
イライラしているときや悩みがあるときなどにキンモクセイの匂いを嗅ぐと、心を落ち着かせてくれます。
その次に「ダイエット効果」があります。
キンモクセイの匂いには食欲を抑える作用があるそうです。
そして「潜在能力を引き出す効果」があるそうです。
キンモクセイの匂いを嗅ぐと、あなたの隠れたパワーを発揮することができるかもしれません。
ちなみにキンモクセイの生薬の効果は、腸内環境を整えてくれたり、目の疲労回復、肌のアンチエイジングに効果があるそうです。
キンモクセイの匂いには虫除けの効果もあります。
キンモクセイの匂いに含まれている”γーデカラクトン”という成分が虫は嫌いなんだそうです。
ですので、血を吸われて痒くなる「蚊」もキンモクセイの匂いが得意ではありません。
キンモクセイの香水の作り方
キンモクセイの花を使って自分で香水を作ることができます。
しかも作り方はとっても簡単です。
キンモクセイの香水は、好きなときに匂いを楽しむことができます。
用意するもの
- キンモクセイの花
- 無水エタノール
- 密閉できる瓶
(褐色が良いですが、用意できなかった場合は透明でもOK)
- アルミホイル(透明の瓶の場合に必要)
- ゴム手袋
作り方
- 瓶は洗って水気を取って乾燥させておきましょう。
- キンモクセイの花の茎やゴミを取り除きます。
- キンモクセイの花びらを瓶に入れます。
- ゴム手袋をしてから、瓶の半分から8分目くらいまで無水エタノールを注ぎましょう。
- 瓶の蓋を閉めて密封します。
透明な瓶の場合は、瓶をアルミホイルで覆いましょう。
(褐色の瓶の場合はアルミホイルで覆わなくていいです。)
暗くて涼しい所で2ヶ月寝かせれば出来上がりです。
キンモクセイのポプリの作り方
キンモクセイはポプリにできますが、キンモクセイの花は乾燥すると匂いが飛んでしまいます。
ですので、塩を使ったモイストポプリがおすすめです。
モイストポプリは、数十年持つと言われていて、匂いを嗅ぎたいときに瓶を開けて楽しむことができます。
用意するもの
- キンモクセイの花(瓶の大きさの3分の2の量)
- 塩(家庭用でOK)
- スプーン
- 密封できる瓶(口径が広めで、蓋が金属ではないものが良い)
作り方
- キンモクセイの花の茎やゴミを取り除きます。
- キンモクセイを半乾きになるぐらいに干します。
広げた新聞紙などにキンモクセイを広げて、1時間半ほど置いておけばOKです。 - 瓶に塩、キンモクセイ、塩、キンモクセイの順で敷き詰めていきます。
- 瓶が満杯になったら蓋をして密封します。
暗くて涼しい所に1ヶ月寝かせれば出来上がりです。
キンモクセイの匂いについてまとめ
キンモクセイは昔、トイレの芳香剤として使われていたので、キンモクセイの匂いをトイレの匂いと言う人もいますが、キンモクセイの匂いは甘さのあるとてもいい匂いです。
自分でキンモクセイの香水やポプリを作ると、年中キンモクセイの匂いを楽しむことができるので、キンモクセイの匂いが好きな方は作ってみてはいかがでしょうか。
(ライター 雲呑)