元気を与えてくれて、南国ノリノリのテンションをあげてくれる花といえば「ハイビスカス」です。
日本では沖縄にたくさん咲いています。
ハイビスカスは挿し木で増やすのが一般的ですが”種”はどうなっているのでしょうか?
ハイビスカスの種についてご紹介していきたいと思います。
ハイビスカスとは?
ハイビスカスは、アオイ科フヨウ属の植物で低い木です。
ハイビスカスの原産は、ハワイとマスカレン諸島です。
沖縄に咲くハイビスカスの原種はマスカレン諸島のものだそうです。
ハイビスカスは赤色だけではなく、ピンクや黄色の花を咲かせます。
種類が豊富で、花の色や形がたくさんあるのです。
6月~10月が開花時期ですが、以外にも日本の真夏の灼熱の暑さは苦手です。
ハイビスカスに種は出来るの?
一般的にハイビスカスには種が出来ないといわれています。
花が落ちて種ができる前に、子房が枯れたり腐ったりします。
種が出来ても、種が弾けて地面に落ちたらダメなのです。
ですが、ごく稀に種ができて残っているときがあります。
ハイビスカスを種から育てた場合、親の形質を引き継がないので、どんなハイビスカスが咲くのかは解りません。
どんなハイビスカスなのかは、花が咲いてみないと解らないのです。
ですので、ハイビスカスは挿し木で増やすようになっています。
でもこれが種から育てる面白いところであって、楽しさがあるんです。
ハイビスカスの種ってどんなの?
茶色い乾燥した子房のなかに種は入っています。
ハイビスカスの種は5mmぐらいの小さな大きさです。
硬くて、褐色の色をしています。
種には産毛のようなものがたくさん生えています。
ハイビスカスの種を自分で作ってみましょう。
ハイビスカスは種がとっても出来にくいんです。
種が出来ることはとても貴重なことです。
ですが、ハイビスカスをお庭などで育てている方は、自分で種を作ることが出来ます。
人工授粉をしてあげると、種まで育つ確立がかなり上がるのでチャレンジしてみましょう。
①人工授粉する
ハイビスカスが咲いたらすぐに人工受粉します。
綿棒や筆で雌しべの先っぽに雄しべの花粉を付けてあげましょう。
これだけでOK。
簡単です。
②花が落ちて子房が膨らみ、茶色に乾燥したら種の出来上がりです。
種ができたら、春になるまで涼しくて湿気の少ないところに置いておきましょう。
茶封筒に入れて冷蔵庫の中に置いておいてもいいですよ。
ハイビスカスを種から育ててみましょう。
人工授粉した種を使って、種を蒔きましょう。
ハイビスカスの種を蒔く時期、4~5月の春頃になったら準備をしましょう。
種を蒔く日の前日にひと手間加えます。
①種に傷を入れます。
カッターで少し種の皮を削ぎ落とすような感じです。
白い部分が見え隠れする程度です。
(カッターが苦手な方は紙やすりで優しく削ってあげましょう)
②活性液を入れた水に一晩浸してきます。
種が水を含んで膨らみます。
ここで種に入れた傷もはっきり確認出来ますよ。
③種を蒔きます。
水を切らさないようにしましょう。
種を蒔いてから8日ぐらいで芽が出ます。
これからぐんぐん育っていくのを楽しみにしていきましょう。
種をただ蒔くだけの場合は芽が出るまで2ヶ月かかるそうなので、このひと手間がとても大切なんですね。
ハイビスカスを種から育てる場合は、枝が細かったり、弱くて寿命が短かったりすることが多いそうなので毎日注意して観察することをオススメします。
手がかかりますが、手をかけて育てたハイビスカスが咲いたときの喜びは、何にも変えがたいほどのものです。
手がかかる子ほど可愛いものですよ。
ハイビスカスの種についてのまとめ
ハイビスカスの種についてご紹介してきましたが、ハイビスカスの種は自然には出来にくいようです。
人工授粉で種ができ、育ててみることも出来るようなので、お庭でハイビスカスを育てている方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
自分で育てたハイビスカスは、とっても愛らしいですよ。
(ライター 雲呑)