ガーベラは、キク科・ガーベラ属の総称です。
ここではガーベラのうち花が黄色の品種を紹介します。
ガーベラの生態
ガーベラは、温帯な地域および、熱帯アジアやアフリカなどに分布します。
野生には、約40種が存在します。
花のもちが良く、フラワーアレンジメントでも比較的多く用いられています。
ガーベラの花色はピンク、赤、白、黄色、緑、オレンジなど豊富に存在します。
ガーベラの原種は、「Gerbera jamesonii(ヤメソニー)」です。
ただし、原種は少なく、現在は改良した園芸品種が多く出まわっています。
ガーベラは、ヨーロッパで品種改良されて、切花や鉢植用に栽培されるようになりました。
日本での花期は、4~9月頃です。
暖地ならば、4~11月頃で、ただし、真夏は中断する場合あります。
ガーベラのうち、切り花用として流通している品種は、2000品種以上あります。
そのうちの90パーセント以上が、オランダなど日本国外から輸入された品種です。
ただ、切り花のほとんどは、輸入された苗などを日本国内の農家が栽培しています。
ガーベラは、花の直径から大輪・小輪に分類されます。
ちなみに、それぞれに花弁が糸状になった「スパイダー」タイプがあります。
また、弁の形状から「一重」「半八重」「八重」に判別することができ、花弁が退化した「球状」タイプの品種もあります。
黄色のガーベラ
ガーベラの種類のなかで、黄色い花を咲かせるのは以下の通りです。
ガルビネア :サニー
ガーベラの種類うち、(宿根)ガーデンガーベラのことを「ガルビネア」といいます。
ガーベラは従来から切り花用宿根草として扱われていましたが、耐寒性があまりなくて関西でも冬に枯れてしまうことが多くありました。
このガルビネアという品種は、-5℃くらいまで耐寒性がありますので、関西以西や関東以南の太平洋側であれば問題なく冬を越すことができます。
また、ガーベラの天敵はダニ、ハモグリバエ(エカキムシ)、そして、うどんこ病です。ガルビネアは、これらの病害虫に対して強い品種特性を持ちます。
ガルビネア・スイート(大輪ガルビネア) :ハニー
7~10センチの花を咲かせる大輪咲きの種類です。
エバーラスト :ハニー、イエロー
連続開花性に優れ、春から秋まで花が続く種類です。うどん粉病などにも強いです。
フルーツケーキ :パイナップルケーキ
花粉やカビがほとんど出なく、花持ちが良い種類です。
ガーベラの季節
ガーベラの開花時期は、3~5月と、9~11月です。
温暖・乾燥気味を好みます。
発芽適温は、20~25℃で、生育適温は、10~20℃です。
ガーベラの株分けは、春か秋におこないます。
根が十分つくように割っていきますが、根の少ないものや折れた芽は、さし芽用土にさして発根させてから植えつけるようにします。
また、ガーベラのタネは寿命が短いので、早めに春か秋にまいて育てます。
ただし、タネから育てた場合は、元の株とは違う花が咲くこともあります。
鉢植えのガーベラは、根詰まりや用土の劣化により生育が悪くなるので、毎年春か秋に植えつけ・植え替えを行います。
芽数がふえたものは、2~3芽ぐらいずつに株分けして植えつけます。
また、鉢を大きくして大株に仕立てることもできます。
ガーベラのその他雑学など
ガーベラの名前は、その発見者であるドイツの博物学者ゲルベル(Traugott Gerber)の名に由来します。
黄色のガーベラの花言葉は「究極美」「究極愛」「親しみやすい」です。
ガーベラのまとめ
以上、黄色のガーベラについていかがでしたか?
ガーベラの花言葉は、優しいものが多く、特に黄色のガーベラはポジティブなエネルギーがあるとのことで、フラワーセラピーなどでも人気です。
言われてみれば、なんだかそんな感じがしてきますよね。もし花屋さんを見かけたら、ガーベラを探してみてください。元気がもらえるかもしれません。
(ライター ジュン)