香り豊かなハーブ、バジル。

最近はガーデニングブームも手伝って、自宅で栽培している人も増えています。

キッチンにあれば、何かと便利なバジルの栽培について説明していきます。

バジルの特徴

バジルはシソ科メボウキ属に分類される多年草の植物。

日本では越冬できないので一年草として扱われます。

インド、熱帯アジア原産のハーブで、150種類の栽培品種があります。

香りの主成分はメチルカビコール、リナロール、シネオール、オイゲノールで、刺激性は低いので生食も出来ます。

イタリア料理で多く使われる品種はバジル、バジリコ、スイートバジルの名前で知られています。

他にも、ジェノベーゼバジルやレモンバジル、ホーリーバジル、シナモンバジル、タイバジル、マンモスバジル、タイレモンバジル、アフリカンブルーバジル、ライムバジル、リコリスバジルなどがあります。

バジルの栽培方法

バジルはとても育てやすいハーブで、初心者の人でも簡単に栽培することが出来ます。

ボウキは生長して20㎝くらいになったところで芽先を摘んで脇芽を伸ばし、脇芽が伸びてきたら、わき目の芽先も摘み取る摘心作業を行います。

夏以降になると茎の先端から花穂を伸ばし、白い小花が穂状につきますので、葉っぱをたくさん収穫したい場合は花が咲く前に花穂を摘み取ります。

風通しが悪いと梅雨時期は特に群れて、下の方が枯れあがってしまうことがありますので、込み合っている部分は切り落として風通しを良くします。

 

乾燥に弱いので夏場の水やりには注意が必要です。

土の表面が乾いてきたらたっぷりの水をやり、肥料も切らさないようにすれば、次々に葉をつけます

 

地植えする場合はマルチングなどをするの、湿度を保てて管理もしやすくオススメです。

タネは発芽に必要な温度が20℃以上なので、比較的気温が上がってきてから種を蒔きます。

 

種は発芽するのに光を必要としますので、土をかぶせずにまきます。

挿し木で増やす場合は芽先を葉が4~5枚になるように摘み、赤玉土に挿すだけで根が出てきます。

 

明るい日陰で管理し、その後は通常の管理を行えばOK!

丈夫な苗を育てることが長い期間バジルを収穫できるかどうかのポイントで、2~3葉になる頃にポットやプランター、地植えします。

 

ポットの場合は一つに1株で、プランターや地植えの場合は株間10~15㎝くらいです。

種蒔きが苦手な人や、蒔き時期を逃してしまった人はバジルの苗も販売されているので、そちらを活用するのが良いでしょう。

 

害虫はアブラムシ。

新芽や茎についた時には早めの駆除が必要です。

バジルの利用

世界各国で民間薬として利用され、ヨーロッパでは根を頭痛薬に、中国では種子を眼病に、地上部をサンゴの血行改善などに利用しています。

また、かつてマスクメロン、タラゴン、カラスムギ、アサツキと並んでがん予防効果のある食材として位置づけられていたこともあります。

 

種子はグルコマンナンという成分を多く含み、水分を含むと30倍ほどに拡張するので、東南アジアやアフガニスタン等では水に浸した種子をデザートや飲み物にしています。

食物繊維を多く含むことからダイエットの補助食品としても利用されています。

 

葉は台湾では炒め物や天ぷらのような揚げものに使い、日本ではパスタのソースとしても使われます。

トマトとの相性も非常に良く、サラダやピザには欠かせない食材になっています。

バジルのまとめ

歴史も深く、種類も豊富なバジル。

様々な料理に活用できるスグレモノのバジルをあなたもぜひ栽培してみてはいかがでしょうか。

自家製のジェノベーゼソースも比較的簡単に作れちゃうので、食卓がよりオシャレにリッチになることは間違いありませんよ!

(ライター ナオ)