ラフレシア・・・
どこかで聞いたことはありませんか?
そうです!「ラフレシア」はみんなが知っているアニメ、ポケットモンスターにもキャラクターとして登場しています。
くさどくタイプのフラワーポケモンです。
そんなラフレシアは巨大な花として有名なんですよ。
ラフレシアについて
「ラフレシア(Rafflesia)」は東南アジアとマレー半島、フィリピンやインドネシアに分布しています。
ラフレシア科ラフレシア属の植物で、数十種類確認されています。
ラフレシアはブドウ科のミツバカズラ(ブドウカズラ)属のつるに寄生します。
ラフレシアは、「世界最大の花」と呼ばれるほど大きく巨大な花を咲かせます。
直径100cm以上の花を咲かせるラフレシアの種もあります。
ラフレシアは根、茎、葉がありません。
ブドウ科のミツバカズラ(ブドウカズラ)属のつるから直接花を咲かせます。
花びらは発泡スチロールのようなキャベツのような質感で、弾力があります。
ラフレシアを足で踏みつけると、パキパキと乾いたような音がするそうですよ。
ラフレシアはハエ(蝿)を使って受粉します。
ハエは雄花から出る花粉を背中にくっ付けて花の奥に入り込んで行き、雌しべに背中をくっ付けます。
これで受粉成立です。
その為ラフレシアは、花粉を運んでくれるハエをおびき寄せるために強烈なにおいを放ちます。
その強烈なにおいを例えると、汲み取りトイレのような、肉の腐ったような、かなり臭いにおいだそうです。
この強烈なにおいは、開花してから枯れるまでのわずかな期間発するそうです。
ラフレシアの寿命
実は、ラフレシアが咲いているのを見ることはとても貴重だと言われています。
なぜならラフレシアはつぼみの期間が1年以上あり、花を咲かすまでにおおよそ2年かかるのです。
栽培も難しく、花が咲く季節も決まっていないので、開花の予想もできません。
気難しいと言うか、気まぐれと言うか、気分屋さんです。
しかもラフレシアは花を咲かせたら約3日で枯れてしまうのです。
咲いているラフレシアを見ることはとても難しく、見ることの出来た人は強運の持ち主です!
ラフレシアの名称の由来
1826年、ラフレシアが発見された当初、大きさと気味の悪さから”人食い花”ではないかと言われていました。
ですが、シンガポールの創設者で知られているトーマス・ラッフルズの調査隊がラフレシアに触って、無害であることを証明しました。
博物学者のジョセフ・アーノルドがラフレシアを調べ、世界に発表したことでラフレシアの学名が「ラフレシア・アルノルディイ(Rafflesia arnoldii)」と名付けられました。
その他にもラフレシアは「植物のドラキュラ」「吸血花」という別名があります。
赤い肉厚の花びらが血や肉を想像させるからだそうです。
ラフレシアの花言葉
ラフレシアの花言葉は「夢現(ゆめうつつ)」です。
夢現とは、夢と現実の区別のつかない状態のことを言います。
夢か現実かわからずにぼんやりしていることです。
いつ咲くかわからないラフレシア。
そんなラフレシアの貴重な開花を見ることができた時、幻なのではないか・・・!?と思ってしまうことでしょう。
そんな意味も花言葉に含まれています。
ラフレシアは大きすぎて花束にはできません。
栽培も難しいので、鉢植えにもむいていません。
しかも3日しか咲かないので、すぐに枯れてしまいます。
そしてとっても臭いです。
ラフレシアは他人に贈るような花ではないですね。
珍しい花と言うことで一度は見て見たいと思っている方、開花したラフレシアを見るツアーもあるそうですよ。
ですが、咲いているラフレシアを見られる確率はとても低いそうです。
そして、強烈な臭いに耐えられるでしょうか・・・。
ラフレシアはポケモンで楽しむだけでよさそうな気もします。
(ライター 雲呑)