レンゲショウマという名前の花を知っていますか?
実は、この花珍しい花で、どこでも見られるわけではないんです!
レンゲショウマの特徴
レンゲショウマは日本特産のキンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草。
花が蓮に似ていて、花茎の下部に茎葉と根出葉があります。
小さい葉は卵型をしていて、荒い鋸歯を持っています。
高さは80㎝程度で、丸い蕾をつけ、赤みを帯びた光沢のある薄紫色の花はどこか気品があり、清楚な雰囲気を漂わせます。
花の直径は4㎝ほどで根元から60~80㎝ほどの所に、下向きに花を咲かせます。
花の向きがあちこち向いているので、まるでモビールのように可愛らしいのも特徴です。
本州の太平洋岸の温帯域に分布し、山地から深山にかけての湿り気のある林の下に生えます。
複数の都道府県でレッドリストの絶滅危惧種に指定されている植物です。
レンゲショウマを見られる場所
レンゲショウマは奥多摩の御岳山で軍政を見ることが出来ます。
8月には、ケーブルカー御岳山駅から徒歩5分ほどの富士峰園地北斜面に5万株のレンゲショウマが咲き誇り、日本一の群生地スポットとして知られています。
また、東京都八王子市にある高尾山でもレンゲショウマの群生を見ることが出来ます。
高尾山の中腹に野草園があり、そこには500株ほどのレンゲショウマが植えられていて、他にも散策路途中に数か所ほど20~30株ほどのレンゲショウマが群生している場所もあります。
レンゲショウマの栽培
レンゲショウマは栽培することが出来ます。
自然の環境下では薄暗く、湿度が高めの落葉樹林ないに自生しているので、栽培する場合もなるべく直射日光の当たる場所は避け、半日陰の場所で、冬は凍らない程度の場所を選ぶようにしましょう。
寒さには強く、冬は根の状態で休眠しているので、日射しに気を使う必要はありません。
暑さにはやや弱く、夏は株が疲れて生育が緩慢になります。
6月頃に蕾が見えても8月末くらいまでは開かないこともあります。
強い直射日光に当てると葉が端から焼けてしまい、茶色く枯れてしまうことがあります。
こうなると地下の根茎が十分に生長できないので、翌年以降の生育に支障が出てしまいますので、9月くらいまでは葉をつけておくように管理するのが良いでしょう。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
特に夏は乾きやすいので、気を付けてみていなければなりません。
生育期に乾燥させてしまうと、葉が枯れこんで元気がなくなって、開花時期に水切れさせると蕾が茶色ろく枯れてしまいます。
冬の休眠期も淀が乾いたら、水やりをして完全に乾かさないようにします。
肥料は多くは入りませんが、4月と9月中旬に1回ずつ固形適量を与えるようにします。
また、4~5月の間、9~10月の間には液体肥料を月に2回程度与えるようにしましょう。
鉢植えにする場合は2年に1回くらいを目安に植え替えを行います。
鉢から抜いた株は古い土を落として黒ずんで傷んだ根を取り除き、新しい用土で植え替えを行います。
株を増やしたい時は、植え替えの時に株分けするか秋に出来る種を撒いて増やします。
環境が適している場合は種をつけますが、栽培の場所によっては種をつけないことも多いので、株分けをオススメします。
種は採取してすぐに撒くと良く発芽します。
レンゲショウマのかかりやすい病気
レンゲショウマにはアブラムシやヨトウムシが多く見られます。
アブラムシは春先から発生し、新芽や茎について吸汁します
見つけ次第、薬剤を散布して駆除するようにしましょう。
ヨトウムシは昼間、地中に潜んでいて、夜になると活動をはじめ、葉を食害します。
食欲旺盛で、油断すると丸坊主にされるので、確実な駆除方法は探して捕まえること。
夜にライトを当てて、よく観察すると見つけられることがありますし、昼間ならば、表面の土を少し掘り返すと出てくる場合があります。
(ライター ナオ)