エキノコックスなどの病気で騒がれることのある狐。

北海道で田舎の道路を走っていると見かけることもしばしば。

 

天候不順などでエサが少ない時には街中にも姿を現すようになりました。

そんな我が物顔で歩いている狐たちに天敵はいるのでしょうか?

狐の特徴と生態

狐は哺乳類鋼ネコ目イヌ科イヌ亜科キツネ属に分類されます。

日本では北海道・樺太にキタキツネが、それ以外の地域にホンドキツネが生息しています。

また、千島列島にはベニキツネやクロキツネなどの亜種も分布しています。

この中のホンドギツネは頭蓋骨の形や乳頭の数などから日本固有の新種なのではないかと言われています。

 

群れを作らず、小さな家族単位で生活し、社会性はあまりないと言われていますが、一部の地域では大きなグループで生活していたという報告もあります。

生後1年にもならないうちから、捕獲訓練を受け、獲物を捕らえられるようになります。

 

食性は肉食に近い雑食で、鳥やウサギ、齧歯類などの小動物、昆虫、そして人間の出した残飯を漁ったり庭先で飼っているニワトリなどを攻撃し捕食することもあります。

しかし、残飯を漁るのはエサの少ない時で、積極的に人に近づくわけではありません。

 

捕食したネズミを埋めておくという習性もあり、飼育された狐の実験では埋めた場所を90%の確率で掘り出していることも確認され、狐の記憶力が非常に高いことがわかりました。

 

夜行性で非常に用心深いのですが、賢さも持ち合わせ、高貴セインも旺盛です。

そのため、一度安全を確認すると大胆な行動をとることもあり、観光客にエサをねだるようなことも起こります。

 

ホンドギツネの繁殖期は1~2月頃。

メスは日ごとの発情臭気を1~6日ほど続けます。

 

排卵は自動的になされ、交接の際はとてもやかましい、独特の声で鳴きます。

オスはメスの出産前後にメスと子狐にエサを与えます。

 

一度の出産で平均5匹ほどの子供を産み、多い時には13匹ほど産むこともあります。

子狐は生まれたばかりの時は眼が見えず、2週間ほどすると目が開いてきます。

5週間で巣穴の外へ出て、10週間では性成熟し、乳離れします。

狐の鳴き声

狐の鳴き方は実に様々です。

 

音域が広く、5オクターブほど出すことが出来、強弱と音域を組み合わせて個体同士の位置確認や威嚇等に使われます。

繁殖期にまるで人間の赤ちゃんが泣き叫ぶような声を上げることがあり、これはメスがオスを招集する時にあげる声ではないかと言われています。

狐の天敵

狐の天敵は、絶滅してしまったオオカミでした。

その後、クマや大型の猛禽類が狐を捕食した記録があり、子狐などはフクロウのような中型の猛禽類やタヌキやアナグマなどの中型の肉食獣なども天敵になることがわかっています。

狐の尿が販売!!??

ご存知の方もいるかもしれませんが、実は狐の尿はインターネットなどで販売されているんです!

しかもしっかりと商品化されていて、雑食の動物の中では最も凶暴とされている狐の臭いを漬けることで、鼠やイタチ、テンなどの他の小動物を寄せ付けないようにする、というもの。

果樹園や畑、ゴルフ場や民家などで、狐がマーキングるような高さにに設置するなど、幅広く使われているのだそう。

狐の生態と天敵に関するまとめ

狐は哺乳類鋼ネコ目イヌ科イヌ亜科キツネ属に分類

日本では北海道・樺太にキタキツネが、それ以外の地域にホンドキツネが生息している。

 

ホンドギツネは頭蓋骨の形や乳頭の数から日本の新種の固有種ではないかと言われている。

クマや大型の猛禽類が狐を捕食した記録があり、子狐などはフクロウのような中型の猛禽類やタヌキやアナグマなどの中型の肉食獣なども天敵になる。

(ライター ナオ)